3歳馬不在なら
昨日の日曜日は、先週土曜日に続いて今年3回目の英愛仏G戦同時開催となりました。先週ほどレース数は多くないのですが、それでも慌ただしいことに変りはありません。今回も国別レポートとなります。
と言うことで、最初は8月30日のグッドウッド競馬場から。土曜日と合わせて2日間開催で、G戦はシュープリーム・ステークス Supreme S (GⅢ、3歳上、7ハロン)一鞍のみ。イギリスでは珍しい日曜日のG戦で定着しているのでしょうか。
馬場は soft と、夏の高速馬場を期待していた陣営には厳しいコースとなり、当初登録していた8頭のうち3頭が取り消してしまいました。実はこの3頭は全て3歳馬で、結局走ったのは4歳馬2頭、5歳馬3頭の5頭だけ。前走こそ凡走でしたが、それまでGⅠ戦に3連続でチャレンジしてきたヒア・カムズ・ウェン Here Comes When が13対8の1番人気。
先ず2番人気(5対2)のソー・ビラヴド So Beloved が逃げ、ヒア・カムズ・ウェンは3番手に待機。逃げ馬を捉えて本命馬が一旦は先頭に立ちましたが、未だ余力を残していたソー・ビラヴドが渋太く巻き返し、ゴールでは頭差凌いでの逃げ切り勝ち。2馬身差で後方から伸びた4番人気(9対2)のイーメル Emell が3着でした。
勝ったソー・ビラヴドは、デヴィッド・オメーラ厩舎、ダニー・タドホープ騎乗の5歳馬。今期はヨークのハンデ戦に勝ち、2走前には同じグッドウッド(グローリアス開催)でハンデ戦(ベットフレッド・マイル)にも勝っていました。前走はリステッド戦に初挑戦して7着でしたが、今回は初挑戦のG戦での快挙です。
本来は後方から追い込むタイプで、実際前々走は良馬場での追込み勝ちでしたが、今回は少頭数の重馬場を考慮して採ったタドホープ騎手の作戦が奏功しました。二の足を使って差し返すことが出来たのも、追込みがこの馬の本質だったからでしょう。
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