アメージング・マリア、クラシック馬を破ってGⅠ連勝

昨夜遅く、涼しい気候から猛暑続く東京に帰ってきました。日本全国熱いのは報道されている通りですが、数日間でも解放されていた身にとっては一層堪えるものがあります。
これから宿題だった8月2日の競馬日記に戻りますが、感覚が戻るかどうか・・・。

ということで先の日曜日にドーヴィル競馬場で行われた2鞍。馬場は good だったそうで、さぞフランスの避暑地はお湿りもあって過ごし易いのでしょうねェ。
先ずカブール賞 Prix de Cabourg (GⅢ、2歳、1200メートル)。6頭が出走してきましたが、外野から見ると不思議な人気。5対2の1番人気に支持されたマネー・メーカーは Money Maker は、いきなりドーヴィルのリステッド戦(ヤコウレフ賞)でデビュー勝ちした1戦1勝馬です。本来なら2歳最初のG戦ボア賞(GⅢ)の2・3着馬に人気が集まりそうなものですが、こちらはブービーと最低人気と言う評価の低さでした。

逃げたのは2番人気(100対30)で英国から遠征した未勝利馬のモント・キアラ Mont Kiara 、マネー・メーカーはこれを外からピタリとマークします。しかし勝負所で本命馬は後退し、4番手を進んでいた5番人気(11対2)のトゥーニ― Torny が外から追い上げ、最後の1ハロンで抜けると、右に寄れながらも後方から追い込む最低人気(9対1)のデュ・パイラ Du Pyla を短首差抑えて優勝。2馬身半差でモント・キアラが3着に逃げ粘り、人気のマネー・メーカーは4着に終わっています。終わって見ればボア賞2・3着馬のワン・ツー・フィニッシュでした。
勝ったトゥーニーは、パスカル・ベイリー厩舎、グレゴリー・ブノア騎乗。シャンティーのデビュー戦で4着のあとロンシャンの条件戦で初勝利を挙げ、前走ボア賞がフライ・オン・ザ・ナイト Fly On The Night の2着。その時半馬身差で3着だったのが今回は短首差のデュ・パイラというワケ。実績が数字通りには評価されていなかったことになります。ギャンブル好きには美味しい馬券。

さて日曜日のメインは ロッシルド賞 Prix Rothschild (GⅠ、3歳上牝、1600メートル)。8頭が出走し、何と言っても仏1000ギニーとコロネーション・カップを連勝している3歳馬のエルヴェディヤ Ervedya が4対5の断然1番人気に支持されていました。
こちらも英国から遠征した最低人気(66対1)のアミュレット Amulet が逃げてレースを作り、エルヴェディアは内でこれをマークし、残り300メートルで抜ける理想的な勝ちパターン。しかし本命馬を上回る末脚を爆発させたのが、中団から伸びて残り100メートルで外から交わした3番人気(11対2)のアメージング・マリア Amazing Maria 。エルヴェディアを1馬身4分の1捉える完勝で、更に1馬身4分の1差で2番人気(5対1)のバウィーナ Bawina が3着でした。

これでアメージング・マリアはニューマーケットのフォルマス・ステークスに続きGⅠ戦2連勝、その前のアスコットを合わせればG戦3連勝となります。デヴィッド・オメーラ厩舎の4歳馬で、そのプロフィールは前走で詳しく紹介済み。オメーラ師はドーヴィル初体験なので、今回が初騎乗だったオリヴィエ・ペリエ(前2走はジェームス・ドイル騎乗)に全てを任せていたとのこと。
彼女を去年まで管理していたエド・ダンロップ師の予言通りGⅠ馬になりましたが、まさか2連勝するとまでは思っていなかったのじゃないでしょうか。レヴェルの高い3歳GⅠ馬を破っての快挙だけに、その価値は相当高いものと評さねばなりません。アスコットではフロックと言われた同馬、2か月足らずで牝馬マイラーの頂点に立った感があります。

 

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