アイルランドは早くも秋競馬

続いてアイルランドに向かいましょう。カラー競馬場ではG戦2鞍。馬場は yielding to soft とこちらも重い状態で、一気に秋競馬に突入した印象です。

先に行われたラウンド・タワー・ステークス Rownd Tower S (GⅢ、2歳、6ハロン)は、2頭が取り消して5頭立て。8日前に同じカラーの同じ距離で新馬勝ちしたばかりのスマッシュ・ウイリアムズ Smash Williams が6対5の1番人気。過去10年でこのレースを3勝しているジム・ボルジャーの厩舎人気も手伝っていたでしょう。
逃げたのは3番人気(4対1)のジュリエッタ・フェア Juliette Fair でしたが、4番手に付けたスマッシュ・ウイリアムズが評判通りの瞬発力を発揮し、最後方から連れて追い込んだ2番人気(11対4)でレイルウェイ・ステークス(GⅡ)の2着馬ロッカウェイ・ヴァレー Rockaway Valley に1馬身4分の3差を付けて無敗を守りました。更に2馬身4分の3差で2番手を進んだ4番人気(6対1)のアル・カーワ Al Qahwa が3着。

上記の様にジム・ボルジャー厩舎、ケヴィン・マニング騎乗のスマッシュ・ウイリアムズは、何故か大レースへの登録が無く、来年のクラシックを含めGⅠ級のレースには追加登録が必要となります。馬場を考慮し、相手関係を見ながら慎重にレースを選んでいくことになるでしょう。ブックメーカーはミドル・パーク・ステークスにオッズを出しましたが、実際に出走するかは未定とのことでした。

カラーのもう一鞍はダンス・デザイン・ステークス Dance Design S (GⅢ、3歳上牝、1マイル1ハロン)。こちらは取り消しも無く9頭が参戦し、3歳馬で愛1000ギニー5着馬のボッカ・バチアータ Bocca Baciata が11対4の1番人気。
6番人気(9対1)の4歳馬マイ・ティターニア My Titania が逃げましたが、7番手に控えたボッカ・バチアータの力量が他馬を圧倒し、最後方から追い込む5番人気(15対2)のイースター Easter に4馬身の大差を付ける圧勝。古馬の代表格で2番人気(10対3)に支持されたブローチ Brooch は首差3着に終わり、ここでも3歳馬のワン・ツー・フィニッシュとなりました。

勝ったボッカ・バチアータは、ジェシカ・ハリントン夫人が管理し、フラン・ベリーが騎乗。シーズン初戦にネイヴァンのリステッド戦(サルサビル・ステークス)を勝った時も重馬場で、愛1000ギニーの後で出走したロイヤル・アスコットの良馬場ではスピード不足で惨敗(ターセンテナリー・ステークスGⅢで9着)していました。
前走キルボイ・エステート(GⅢ)ではやはり重馬場で3着しており、この馬も馬場と相談しながらレースを選んでいくことになりそうです。

 

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