エクリプス賞

今年のエクリプス賞 Prix Eclipse (GⅢ、2歳、1200メートル)は、昨日の水曜日に soft 馬場のメゾン=ラフィット競馬場で行われました。去年は週末でしたが今年は週の半ば、危うく見落とすところでしたね。2歳の短距離戦ということで、来年のクラシックには縁の薄いレースではあります。

8頭立て。牡牝混合戦ですが、1頭の牡馬に対し牝馬7頭という滅多にないメンバー構成。9月13日に行われたダレンべレグ賞(GⅢ)の再戦の趣が顕著で、同レースの2・3・5・6・8着馬が揃って出走してきました。
しかし13対10の1番人気に支持されたのはダレンベルク組ではなく、ドイツから遠征してきたチカ・ロカ Chica Loca 。前走バーデン・バーデンのリステッド戦に勝った馬で、以前にもフランス遠征で3着した実績もあります。やはり凱旋門賞でドイツ馬が勝ったことの影響があるのでしょうか。

そのチカ・ロカ(騎手はフランスのクリストフ・スミオン)が先頭でレースを作りましたが、勝ったのは2番手からゴール前50ヤードで抜け出した2番人気(41対10)のケンダム Kendam 。2着には半馬身差でチカ・ロカが粘り、更に1馬身4分の1差でハイ・モリー Hi Molly の順。
優勝したケンダムは、前記ダレンベルク賞で最先着(2着)した馬。3着に入ったハイ・モリーはダレンベルクでは6着でした。
勝馬を管理するアンリ=アレックス・パンタル調教師は、ダレンベルク賞ではレスティアダルジャン Restiadargent とケンダムでワン・ツー・フィニッシュした方。騎乗したマクシム・グィヨンは、ダレンベルク賞では勝ったレスティアダルジャンに乗っていましたっけ。

ところで、英国電子競馬新聞ではエクリプス賞にはほとんど触れず、一つ前に行われた3歳の条件戦の結果を報道していました。ジョン・ハモンド師が調教するハムドラム Humdrum という馬が勝ったのですが、同馬のオーナーがエリザベス女王陛下。女王がフランスの競馬に勝ったのは11年振りなのだそうで、ジャーナリズムの興味は専らこちらに集まっていたようです。

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