ウィーン・フィルのエルガー

今週末もメチャメチャ忙しいので、時間がある内にプロムスを聴いちゃいましょう。最後から2番目のコンサートで、ウィーン・フィルの2回目です。

9月11日 ≪Prom 75≫
エルガー/ゲロンティアスの夢
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮/サー・サイモン・ラトル Sir Simon Rattle
 メゾ・ソプラノ/マグダレーナ・コジェナー Magdalena Kozena
 テノール/トビー・スペンス Toby Spence
 バリトン/ロデリック・ウィリアムス Roderick Williams
 合唱/BBCプロムス青年合唱団

エルガーが書いたオラトリオの傑作はプロムスでは珍しいものではありませんが、ウィーン・フィルが演奏するという所がミソでしょう。指揮者は英国のラトルですから抜かりはありません。
なお今年のウィーン・フィル、コンサートマスターは2晩とも2晩ともライナー・ホーネックが務めました。

第1部と第2部の間に休憩が入り、たっぷりとエルガーの世界に浸ります。ハンス・リヒターが初演した初演は失敗でしたが、リヒャルト・シュトラウスがこれを評価、以来エルガーは一イギリスの田舎作曲家から世界の巨匠へと認められていくのでした。
ラトルによれば、チェロ協奏曲はトリスタンであり、ゲロンティアスはパルジファル。ここにウィーン・フィルが演奏する意義があると思いますし、ラトルももちろんそれを意識しての指揮。最高水準の「ゲロンティアスの夢」でした。

なおこの作品は「ジェロンティアスの夢」と表記されることもありますが、BBCのコメンテイターは皆「ゲロンティアス」と発音していました。以後はこれで統一することにしましょう。
またウィーン・フィルのエルガーではショルティがエニグマ変奏曲を、エリオット・ガーディナーもエルガー・アルバムを録音していたと記憶しますが、ゲロンティアスの夢の音盤は無かったと思います。

 

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