お正月に見た音楽番組(1)
ベルリン・フィルのジルベスター・コンサート2007
大晦日から元旦にかけて、酷いウイルスのお陰で寝正月。元旦に山王・弁天池に詣でた以外はゴロゴロしておりました。
今日になってやっと食欲も回復。やおら現地・年末のベルリン・フィル・ジルベスター・コンサートの録画を見終わりました。
サイモン・ラトル音楽監督が選んだのは、なぜかロシア音楽。プーチン長期政権誕生を祝したのであろうか?
ということで曲目は4つ。ボロディンの「ダッタン人の踊り」と第2交響曲、ムソルグスキーのホヴァンシチナ前奏曲と展覧会の絵。展覧会はもちろんラヴェル編曲版でありました。
この辺が前任音楽監督とは違って至極まとも。私はラトル氏の方が断然好きですね。ダッタン人も合唱なんか入れないし、展覧会の絵も譜面どおりにやってました。
前4曲が休憩もなく、コンパクトに纏められていました。展覧会の絵の最後「キエフの大門」でのティンパニの扱いも面白かったですね。スコアのティンパニ・パートに「2」とあるのも納得。
演奏もさすが、読売日響と同じレヴェルですね。尤も、トランペットは読響の方が上ですけど。違うのは客席の沸き方でしょうか。ベルリンの客は応援が凄い、まるでサッカーみたい。みんなこれに騙されちゃうんですよね。“やっぱり舶来のオケは凄い” って。
最後にラトルさん、流暢なドイツ語でスピーチ。“2008年は幸福で良い年でしょう。ベルリン・フィルを聴いていれば・・・” と言ったような気がします。
で、アンコールは、ショスタコーヴィチの黄金時代からダンス。やっぱり祝プーチンだな、こりゃ。
それにしても音質、なんとかなりませんかね。スカスカの音で、ティンパニなんか金盥を叩いているよう。このホール、よほど酷い音響なんでしょうね。ナマで聴いたことないけれど・・・。
詳しい人に聞くと、ナマ中継の場合には情報量が落ちるそうで、現地で録音されたものが再放送されれば、ずっと良い状態で聴けるのではないか、ということです。
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