チャーチル・ダウンズも11月開催

11月第1週はニューヨークとケンタッキーでG戦が夫々一鞍づつ。先週の大騒ぎから一転して静かな週末を迎えています。

この4日に秋・冬開催が開幕したアケダクト競馬場では、ロング・アイランド・ハンデキャップ Long Island H (芝GⅢ、3歳上牝、12ハロン)。firm の芝コースに1頭が取り消し、10頭立てで争われました。前走フラワー・ボウル・ステークス(芝GⅠ)で2着したダンザ・カヴァロ Danza Cavallo が3対1の1番人気。
スタートからハナを主張したジョイント2番人気(7対2)のゴールディー・エスポニー Goldy Espony が1番枠発走を利して逃げ、スローに落して馬をリラックスさせます。本命ダンザ・カヴァロは3番手を追走しましたが、やはり長距離のスローペースでは前に行った馬が有利、ゴールデン・エスポニーが追い上げるダンザ・カヴァロを1馬身4分の1差抑えてまんまと逃げ切りました。前半8番手から追い込んだ6番人気(11対1)のゴッタチャンストゥーダンス Gotachancetodance がハナ差で3着。
チャド・ブラウン厩舎は勝馬と本命馬を共に管理しており、ブラウン師のワン・ツー・フィニッシュ。勝馬にはケンドリック・カームーシュが騎乗していました。勝ったゴールディー・エスポニーはフランスから移籍してきた4歳馬で、この夏サラトガでウェイア・ステークス(芝GⅢ)に勝った時に簡単なプロフィールを紹介していました。そのあと9月のグレンズ・フォールズ・ステークス(芝GⅢ)では逃げて9着と惨敗していましたが、再びここで逃げ切り勝ち、アメリカでのG戦タイトルを2勝としています。

続いてはケンタッキー州のチャーチル・ダウンズ競馬場。キーンランド開催が終わった翌日の11月1日に今開催が開幕しましたが、G戦はこの日が最初。このあと11月一杯の秋開催が行われます。最初のG戦チルッキ・ステークス Chilukki S (GⅡ、3歳上牝、8ハロン)は、fast の馬場に1頭が取り消して7頭立て。フォワード・ギャル・ステークス(GⅡ)とガルフストリーム・パーク・オークス(GⅡ)の覇者で、ケンタッキー・オークス5着以来となるバードアットザワイア― Birdatthewire が7対5の1番人気。
レースは5番人気(9対1)キーン・ポーリーン Kenn Pauline の逃げで始まり、バードアットザワイア―は後方2番手に控える展開。キーン・ポーリーンは第4コーナー手前で失速し、替って2番手を追走していた3番人気(3対1)のスペリング・アゲイン Spelling Again が先頭に立つと、直線は独走。5番手から追い込む4番人気(7対1)のアー・チョコレート Ahh Chocolate に4馬身半差を付ける圧勝でした。4番手を進んだ2番人気(5対2)のゴールド・メダル・ダンサー Gold Medal Dancer が頭差で3着に入り、バードアットザワイア―は休み明けで勝負勘が戻らなかったのか、5着に終わっています。
ブラッド・コックス厩舎、シャウン・ブリッジモハーン騎乗のスペリング・アゲインは、これがG戦初勝利となる4歳馬。9月のチャーチル開催で一般ステークス(オープン・マインド・ステークス)に勝ち、前走キーンランドのサラブレッド・クラブ・オブ・アメリカ・ステークス(GⅡ)では4着していました。出走馬中唯1頭のペンシルヴァニア産馬で(他は全てケンタッキー産馬)、何度もオーナーが替って現在のコックス厩舎に落ち着いた馬です。

 

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