1月30日のアメリカ競馬(2)昇格したヒューストンのレディーズ・クラシック

昨日のアメリカ競馬、後半はテキサス州サム・ヒューストン競馬場からの2鞍。先に行われたジョン・B・コナリー・ターフ・カップ John B. Connally Turf Cup (芝GⅢ、4歳上、12ハロン)は、去年まで9ハロンだったもの。一気に長距離へ衣替えとなりました。ということで firm の馬場に3頭が取り消して9頭立てとなった一戦、去年12月にガルフストリーム・パーク競馬場の同じ距離で行われたW・L・マックナイト・ハンデ(芝GⅢ)で2・3着した2頭、夫々カイグン Kaigun とダ・ビッグ・ハース Da Big Hoss が共に2対1で並びましたが、僅かの差でカイグンが1番人気。
レースは7番人気(25対1)のパンプキン・ランブル Pumpkin Rumble が逃げてペースを作りましたが、前半4番手辺りを追走していたダ・ビッグ・ハースが第4コーナーで巧みに内ラチ沿いから抜けると、一気に後続との差を広げ、ゴール前で漸く外から追い上げたカイグンに4馬身4分の3馬身差を付ける完勝。4分の3馬身差で順当に3番人気(4対1)のビッグ・ジョン・ビー Big John B が3着に入りました。この競馬場では芝の1マイル半は滅多に行われないこともあり、勝時計2分28秒16は、これまでの記録を4秒も上回るコース・レコード更新です。
マイケル・メイカー厩舎、フロラン・ジェルー騎乗のダ・ビッグ・ハースは、去年9月にケンタッキー・ダウンズでケンタッキー・ターフ・カップ(芝GⅢ)に勝っており、何れも1マイル半でのG戦2勝目となります。芝の長距離馬というレッテルを貼っても良さそうな内容。

続いてはヒューストン・レディーズ・クラシック Houston Ladies Classic (GⅢ、4歳上牝、8.5ハロン)。2013年に創設され、今年からGⅢに昇格した新顔のG戦で、今年に入ってメガヘルツ・ステークスに続き2つ目のG戦昇格レースとなります。しかしその賞金総額は40万ドルで、ターフ・カップの2倍となる高賞金、fast の馬場に1頭が取り消して6頭が参戦してきました。前走カムリー・ステークス(GⅢ)でG戦初勝利を記録した4歳のフォレヴァー・アンブライドルド Forever Unbridled が6対5の1番人気。
2番人気(9対5)で未だリステッド戦だった去年のこのレースを制したカサート Cassatt が後続を4馬身引き離して連覇を狙いましたが、4番手に待機していたフォレヴァー・アンブライドルドが第4コーナーで外から2番手に上がると、直線ではカサートを捉えて見事人気に応えました。ゴール寸前で逃げ馬を捉えた3番人気(9対2)のカリ・スター Cali Star が1馬身4分の3差で2着に上がり、カサートは首差で3着。
ダラス・スチュアート厩舎、ジョエル・ロザリオ騎乗のフォレヴァー・アンブライドルドは、去年のケンタッキー・オークスでは11着だった4歳馬で、その2走後に11月28日のカムリー・ステークスに勝ってG戦初勝利を記録。記念すべきG戦昇格後第1回となるレディーズ・クラシック勝馬となりました。母はケンタッキー・オークス馬のレモンズ・フォレヴァー Lemons Forever で、G戦勝はオークスのみだった母に一歩近づいた、いや一つ上回ったことになります。

 

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