芝のG戦2題

ブリーダーズ・カップが終了した翌週のアメリカ競馬は、ニューヨークとケンタッキーでG戦が一鞍づつ、静かな週末を迎えています。

アケダクト競馬場で行われたのは、芝の長距離戦ロング・アイランド・ハンデキャップ Long Island H (芝GⅢ、3歳上牝、12ハロン)。yielding の芝コースに2頭が取り消し、12頭立てで行われました。12ハロンに12頭と語呂の良い組み合わせ。フランスのローカル競馬で活躍し、今回がアメリカ・デビューとなるダンザ・カヴァロ Danza Cavallo が8対5の1番人気。前走ヴィシーのリステッド戦に勝っての参戦です。
長距離戦ということでスロー・ペース、30対1の伏兵インヴェイディング・ユーモア Invading Humor が逃げ、ダンザ・カヴァロは4~5番手追走。第3コーナー手前から進出した本命馬、バテた逃げ馬を交わして予定通り先頭に立ちましたが、前半3番手、終始内ラチ沿いにコースを節約していた3番人気(6対1)のエーグ・マリーン Aigue Marine が第4コーナーでも内で我慢し、後退するインヴェイディング・ユーモアを避けると再び内ラチ沿いに追い上げ、ダンザ・カヴァロをゴール前で首差捉えて優勝。2馬身差で8番人気(24対1)のマクシモヴァ Maximova が3着に追い込みました。
クリストフ・クレメント厩舎、ジョン・ヴェラスケス騎乗のエーグ・マリンは、ロング・アンランド・ハンデに3年連続で挑戦しており、2012年が3着、去年は1番人気で6着に終わっていました。三度目の正直。今年7月にデラウェアでロバート・G・ディック・メモリアル(芝GⅢ)でG戦初勝利、前走サラトガのグレンズ・フォール・ステークス(芝GⅢ)では5着でした。

 

チャーチル・ダウンズ競馬場も芝コースのG戦、リヴァー・シティー・ハンデキャップ River City H (芝GⅢ、3歳上、9ハロン)。去年は11月最終週に行われましたが、今年は3週間前倒しになりました。こちらは firm の芝コースに11頭が出走し、GⅠ馬のシルヴァー・マックス Silver Max が4対5の1番人気。
そのシルヴァー・マックスが逃げ切るべく先手を取りましたが、直線では逆に失速。前半3~4番手を進んでいた2番人気(4対1)のヴィランドリー Villandry が外からこれを捉えると、一気に抜け出し、最後方から追い込む9番人気(37対1)の伏兵ハンプ Hamp に2馬身4分の3差を付ける楽勝でした。更に2馬身半差で5番人気(10対1)のブラジル産馬アンダー・コントロール Under Control が3着に入り、シルヴァー・マックスは6着敗退。
チャールズ・ロプレスティ厩舎、ジュリアン・ルパルー騎乗のヴィランドリーは、前走キーンランドのシカモア・ステークス(芝GⅢ、12ハロン)で3着しており、G戦はこれが初勝利。去年のリヴァー・シティーでは4着でしたが、二度目の挑戦で初V、通算成績も18戦5勝となりました。

 

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