乗り替わってG戦初勝利

3日間開催のヨーク競馬場ダンテ開催、最終日のG戦は長距離のヨークシャー・カップ Yorkshire Cup (GⅡ、4歳上、1マイル6ハロン)一鞍でした。馬場は good to firm と固い状態が続いています。

1番人気に推されていたゴスデン厩舎/デットーリ騎乗のフライング・オフィサー Flying Officer がコースで固まってしまい、何と発走除外に。結果5頭だけがゲートインし、ベルリン大賞典(GⅠ)勝馬で2番手評価のセカンド・ステップ Second Step が替って10対11の1番人気と賭け率も見直されました。
最低人気(10対1)のグレアリング Glaring が逃げて超スローペースに落としますが、3番手を進んでいた2番人気(5対2)のクレヴァー・クーキー Clever Cookie が1ハロン地点で2番手、残り1ハロンで先頭に立つと、最後方から劇的な脚色で追い込むジョイント3番人気(15対2)カービーアワエンスージアズム Curbyourenthusiasm を半馬身抑えて優勝。首差で2番手を粘ったセカンド・ステップが3着でした。

ピーター・ニヴェン厩舎のクレヴァー・クーキーは今年8歳になるせん馬で、G戦は去年のオーモンド・ステークス(GⅢ)に続く2勝目です。6歳の春までは障害戦に走っていましたが、その後は長距離戦の常連。前走アスコットのサガロ・ステークス(GⅢ)では1番人気で首差2着に惜敗していました。去年秋のブリティッシュ・チャンピオン・ロング・ディスタンス・カップ(GⅡ)から3戦連続で2着が続いていましたが、今回は皮肉にも余り得意ではない固目の馬場で1年振りのG戦勝利です。
前日の発表ではダニー・タドホープが騎乗する予定でしたが、昨日の落馬事故で急遽P・J・マクドナルド騎手に乗り替わっての優勝。マクドナルド騎手は恐らく若手ジョッキーと思われますが、その詳しいプロフィールは不明。各種データを見ても、多分これが平場G戦は初勝利かと思われます。
アスコット・ゴールド・カップのオッズはレース前の20対1から16対1に上がりましたが、陣営はあくまでも馬場次第。秋になって馬場が重くなってからが本当の勝負と考えているようで、英国では夏場になるロイヤル・アスコットはパスする可能性もありそうです。

 

 

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