オークス・ダービーの前に
エプサム競馬場のダービー開催がスタートする前日の木曜日、サンダウン競馬場のイヴニング開催でG戦が2鞍が行われました。
第1レースのスタートが午後6時15分、最終第6レースは夜9時5分前開始です。映像を見ていただければ判りますが、夜といっても日はまだ高く、照明を灯す競馬ではありません。要するに白夜、つい先日平場競走がオープンしたと思っていましたが、もうこんな季節になったのですねぇ~。ヨーロッパの夏は速く、短い。
そのサンダウン、最初のG戦はヘンリー2世ステークス Henry Ⅱ S (GⅢ、4歳上、2マイル78ヤード)。good to firm 、所により good の馬場に10頭が出走してきました。
5対4の1番人気は、去年のアスコット・ゴールド・カップ2着馬オピニオン・ポール Opinion Poll 。今年6歳になりましたが、今冬をドバイで順調に過ごしての帰英初戦です。
レースはチベルタ・キング Chiberta King の逃げ作戦。最後の1ハロンまで先頭で粘っていましたが、終始5番手を進んだ本命オピニオン・ポールが仕掛けると、勝負は一瞬で決まりました。2馬身4分の3差2着は大混戦で、4頭がほぼ一線。
写真判定の結果、2着は2番手から伸びたドイツ産馬のイビチェンコ Ibicenco 、頭差で逃げたチベルタ・キングが3着。更にハナ差4着はズイダー・ジー Zuider Zee とタイムズ・アップ Times Up が同着でした。
桁違いの末脚を発揮したオピニオン・ポールは、ザルーニ厩舎、デットーリ騎乗のゴドルフィンの馬。去年はグッドウッド・カップとロンスデール・カップを制した底なしステイヤーで、今期もドバイで2戦、前走ドバイ・ゴールド・カップに勝っての連勝です。
当然ながら目標はアスコット・ゴールド・カップで、オッズは5対1から7対1が出されています。デットーリは瞬発力のあるステイヤーを完全に手中に収めており、アスコットで去年の雪辱を晴らすべく順調なスタートを切ったと言えましょう。
続いては20時チョッと前にスタートしたブリガディア・ジェラード・ステークス Brigadier Gerard S (GⅢ、4歳上、1マイル2ハロン7ヤード)。6頭立てすが、久し振りのカールトン・ハウス Carlton House が顔を見せ、10対11の1番人気に支持されています。
レースはコロンビアンColombian がハナに立ってスローペースに落とします。久し振りのカールトン・ハウスがやや掛かり気味になるのを、鞍上ライアン・ムーアは巧く先行馬の後ろに付けて3番手で折り合います。
そのまま直線、コロンビアンを交わしてアイム・ア・ドリーマー I’m A Dreamer とハンターズ・ライト Hunter’s Light が残り2ハロンで先頭に立ちましたが、両馬の間を割ってカールトン・ハウスが抜け、外から追い込むサガモア Sagamor に1馬身4分の3差を付けて人気に応えました。更に1馬身差3着にハンターズ・ライト。
サー・マイケル・スタウトが管理するカールトン・ハウスは去年、エリザベス女王のダービー初制覇の期待を背負って1番人気となり、3着惜敗したあの馬。次走アイルランド・ダービー4着以来の休養明けでした。
未だこれが6戦目の同馬、今後の成長に期待が集まります。次走は女王陛下の御膝元ロイヤル・アスコット、プリンス・オブ・ウェールズ・ステークスに勝って女王の祝福を受けられるか。
まとめtyaiました【オークス・ダービーの前に】
エプサム競馬場のダービー開催がスタートする前日の木曜日、サンダウン競馬場のイヴニング開催でG戦が2鞍が行われました。第1レースのスタートが午後6時15分、最終第6レース…