チェスターの最終日

3日間開催のチェスター競馬場春開催、昨日はその最終日でした。開催最後のG戦は長距離のオーモンド・ステークス Ormonde S (GⅢ、4歳上、1マイル5ハロン89ヤード)。
soft の馬場に8頭が出走し、7ポンドのGⅠ勝ちペナルティーを背負いながらも仏セントレジャーを2連覇してシーズン初戦を迎えるタック・ド・ボアストロン Tac De Boistron が11対10の1番人気。

先ず3番人気(6対1)のビッグ・オレンジ Big Orange が逃げましたが、1マイル行った地点からは替ってファッツォータ Fattsota が交わして先頭。前半は6番手に待機していたタック・ド・ボアストロンも徐々にペースを上げ、先頭で直線。
このまま本命馬が押し切るかに見えましたが、前半は後方2番手に控えていた4番人気(8対1)のクレヴァー・クッキー Clever Cookie がジワジワと差を詰め、最後は本命馬を1馬身4分の1差し切っての番狂わせとなりました。3着は6馬身の大差が付いて3番手追走の5番人気(8対1)デュース・アゲン Deuce Again 。

今年7歳になるクレヴァー・クッキーは当競馬日記初登場で、管理するピーター・ニヴェン調教師にとって平場G戦は初勝利となります。グレアム・リー騎乗。実はこの馬、デビューから2戦は平場で走っていましたが、その後は障害に転向。去年の4月までは障害のGⅡも含めて3連勝したこともあったほどでした。
その後平場に再転向し、去年の秋はハンデからリステッド戦へと3連勝するなど、徐々にクラスを上げてシーズン最後にはドンカスター・カップ(GⅡ)でG戦初挑戦し、4着に入るまでに成長してきていました。俄かにロイヤル・アスコットのゴールド・カップ候補に名前を連ねてきましたが、雨が降って重馬場になれば参戦、と陣営では限定的な可能性に留めていました。

それは2着のタック・ド・ボアストロンも同じで、この日は7ポンドの負担と早目に先頭に立ったことが敗因でしょうが、この後は重馬場を求めてフランい遠征が有力。アスコット・ゴールド・カップに付いても、良馬場なら出ません、とキッパリ。

 

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