遅れてきたヴァントー賞

5月20日の金曜日になって、漸くシャンティ競馬場で仏オークス・トライアルの一つであるヴァントー賞 Prix Vanteaux (GⅢ、3歳牝、1800メートル)が行われました。
本来はロンシャンの1850メートルで行われてきたレースで、例えば去年は5月第1週、ガネー賞と同日に行われていたもの。今年は随分と後にずれての開催です。

very soft の馬場に1頭が取り消して6頭立て。実績は今一つの馬ばかりでしたが、4月26日にメゾン=ラフィットでデビュー勝ちしたばかりの1戦1勝馬ドゥルダナ Dourdana が6対4の1番人気。アガ・カーンの所有馬で新星、という点が買われたのでしょう。
重馬場のせいもあったでしょう、スタートから先頭に立った3番人気(18対5)のゾルタ・ダンス Zghorta (何と読むのか判りませんが、苦し紛れにこうしておきます)の逃げ切り勝ち。2馬身差で4番手辺りから伸びた4番人気(26対5)のアゼリア Azaelia が2着に入り、中団待機のドゥルダナは短頭差の3着まで。やはりいきなりのG戦は荷が重かったのでしょうか。

勝ったゾルタ・ダンスはもちろん当競馬日記初登場で、ジャン=クロード・ロジェ厩舎、イオリッツ・メンディザバル騎乗。2歳時に3戦2勝、今期はこれが3戦目での初勝利で、2歳の2勝は何れもドーヴィルのポリトラック・コース、今期初戦もシャンティーのポリトラックで、芝はボルドーのデビュー戦3着と、前走シャンティーのリステッド戦(フィンランド賞)3着だけでした。これが芝コースでの初勝利。
仏オークスに向かうかは不明ですが、父はル・アーヴル Le Havre 。ル・アーヴルと言えば先日仏1000ギニーを制したラ・クレソニエール La Cressonniere と同じで、これまたルジェ厩舎。これまでの成績を無視しても、クラシックに向かう価値はありそう?

 

 

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