今年の凱旋門賞は超ハイレヴェル

8月23日、そろそろ終盤を迎えたドーヴィル競馬場でノネット賞 Prix de la Nonette (GⅡ、3歳牝、2000メートル)が行われました。ヴェルメイユ賞から凱旋門賞へと駒を進めたい3歳牝馬にとっては絶好の、また避けては通れないトライアルでもあります。

good の馬場に1頭が取り消して僅か5頭立てでしたが、今年は頂点に立つに相応しい馬が出走してきました。そう、フランスの牝馬クラシック二冠馬のラ・クレソニエール La Cressonniere です。もちろん1対5の圧倒的な1番人気。尤も出走馬中何と4頭までが本命馬と同じジャン=クロード・ルジェ厩舎の馬たちで、朝の調教のような様相を呈していたのも事実でしたが・・・。

大本命はスタートで大きく出遅れ、一瞬不安が過りましたが、直ぐに態勢を整えて3番手に押し上げます。彼女のペースメーカーを務める同厩・同馬主の5番人気(35対1)ウエジー Ouezy が逃げ、やはり同厩の2番人気(11対2)ジェマイイェル Jemayel が2番手。
ほとんどキャンターのままスパートしたラ・クレソニエール、残り1ハロンで抜け出すと、そのままジェマイイェルに2馬身差を付ける楽勝での貫録勝ちでした。5馬身差で後方から追い込んだ3番人気(31対5)のラカラス Lakalas が3着。

彼女とコンビを組んでいるクリスチャン・デムーロ騎手は、“全く楽な手応え”で、“朝の調教みたい”とコメントしましたが、馬の能力の高さがそのように見えたということもあるでしょう。ルジェ師は、このまま10月2日にシャンティー競馬場で行われる凱旋門賞に直行することを断言しました。
オッズはレース前の12対1から8対1に上がり、オブライエン厩舎の二冠馬マインディングと並びました。この2頭より高いオッズ(人気上位)はポストポーンド Postponed と英愛ダービー馬ハーザンド Harzand だけ。仮にこの4頭が全て参戦してくれば、今年の凱旋門賞は近年でも稀に見るレヴェルの高さになりそう。もしマカヒキが好走するようなら、かなりのサプライズになるのではと、小生は考えているところです。

 

 

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