ドーヴィルで行われたロンシャンのG戦2鞍

7月2日、本来ならロンシャン競馬場で行われるカードがドーヴィル競馬場に舞台を移して開催されました。天気は悪く、馬場は goot to soft 、とても夏のバカンスで有名なドーヴィルらしくない雰囲気であろうことが想像されます。

その2鞍、最初はフランスの最初の2歳G戦となるボア賞 Prix du Bois (GⅢ、2歳、1000メートル)。本来は6月末のロンシャンが舞台の一戦。今年は6頭が参戦し、リングフィールドとシャンティーのリステッド戦に連勝してきた英国のラパシティー・アレクサンダー Rapacity Alexander が4対5の2倍を切る1番人気。
そのラパシティー・アレキサンダーが逃げましたが、最後の1ハロンで急激にバテて後退。先行していた6番人気(12対1)のコサチョープ Cosachope が残り1ハロンで抜け出すと、後方から追い込むジョイント3番人気(6対1)のフィクセット Fixette の猛追を首差凌いで優勝。これも後方から追い込んだ2番人気(9対2)のサン・エキヴォーク Sans Equivoque が頭差3着と、上位3頭は大激戦でした。人気のラパシティー・アレキサンダーは5着凡走。

勝ったコサチョープはピーター・ソゴーブ厩舎、マクシム・グィヨン騎乗の牝馬。最もこのレースに牡馬は1頭しか出走していませんでした。
メゾン=ラフィットとシャンティーでデビューから2連勝したコサチョープ、前走シャンティーのリステッド戦(ラ・フレーシュ賞)は9頭立ての6着に終わって人気を落としていた1頭です。

もう一鞍は、やはり本来ならロンシャン競馬場が舞台のポルト・マイヨー賞 Prix de le Porte Maillot (GⅢ、3歳上、1400メートル)。6頭が出走し、仏2000ギニー8着で前走ポール・ド・ムーサック賞(GⅢ)でも2着と健闘した3歳馬のムーン・トラブル Moon Trouble が7対4の1番人気。
こちらもボア賞同様に本命馬が逃げましたが最後の1ハロンで急速に脚を失くし、結局は最下位6着の惨敗。後方で待機した2番人気(9対4)のジミー・トゥー・タイムス Jimmy Two Times が、2番手を粘るジョイント3番人気(4対1)のジャロータ Jallota を1馬身差し切っていました。同じく後方から追い込んだ最低人気(16対1)のコーインティオーン Caointiorn (何と読むのか苦しい馬名)が2馬身差で3着。本命の3歳馬は惨敗しましたが、勝ったのも3歳馬です。

アンドレ・ファーブル厩舎、ヴィンセント・シャミノー騎乗のジミー・トゥー・タイムスは、仏2000ギニーではムーン・トラブルより遅れて10着に終わりましたが、前走ドーヴィルのリステッド戦(1300メートル)に勝っての連勝。
フランスに多いマイラー/スプリンターの典型と言えそうです。ムーラン、フォレ、アベイと選択肢に迷う1頭か。

 

 

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