大阪センチュリーの定期演奏会

放送音楽

今日は珍しくBSフジでクラシック音楽番組が放送されました。大阪センチュリー交響楽団の12月定期がそっくり全部。チェロに趙静を迎えドヴォルザークのチェロ協奏曲と、メンデルスゾーンの「宗教改革」交響曲です。指揮は来シーズンからこのオケの首席客演指揮者に就任する予定の沼尻竜典。

この秋に関西の各オーケストラの来期プログラムが発表されてから、日記で「これからは関西の時代だッ!!」 と言い続けてきました。私だけの肩入れだと思っていましたが、音楽ジャーナリストW氏もお正月のブログで同じことを叫んでいます。

大晦日に大阪フィルの第9を取材した氏によると、大阪、兵庫、京都、滋賀の四都市に日本人音楽監督が終結し、お互いに激しいライヴァル意識を戦わせているとか。本人たちは会えばニコニコと会話しているけれど、内なる火花は相当なものだそうですね。東京にいてはピンと来ませんが、現地大阪のコンサートホールに足を踏み入れると、会場の雰囲気で「関西の熱気」がひしひしと伝わってくる由。

まぁ、本人たちが相手をどう思っているのか知りませんが、互いに競うことによって関西の音楽界が活性化し、日本全体のクラシック音楽界を大いに刺激してくれることに期待しましょう。
O、S、H、N音楽監督の皆さん、宜しく。

ということで、その一人、沼尻竜典の大阪センチュリー。誤魔化しの一切ない、真摯なドヴォルザークとメンデルスゾーンでザ・シンフォニーホールを沸かせていました。楽員の表情が実に生き生きしていたのが印象的です。
このオーケストラはコントラバスが2プルトしかないらしく、やや低音に物足りなさは感じられましたが、レヴェルの高いオーケストラですね。関西活性化によってオーケストラの規模も拡大し、更に意欲的なプログラムに挑戦していかれることを願います。

番組ではリハーサルの一部が紹介されたり、沼尻氏へのインタヴューも含まれていました。その中でマエストロは、びわ湖ホールでの「バラの騎士」にも言及。このオペラを日本人だけで演奏する機会はまだまだ少ないけれど、大阪センチュリーは2003年にも演奏、今回が二度目になるそうですね。
更にセンチュリーでの定期では、びわ湖ホールのプロ合唱団とのコラボレーションも実現、メシアンとモーツァルトというプログラムも紹介されていました。

そうそう神奈川でも「バラの騎士」やるんでした。早速ホールに電話してチケットを押さえましたよ。冗談ではなく、2008年は関西の情報をこまめに集めないと・・・。

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