プロムスの「バラの騎士」
リヒャルト・シュトラウスの生誕150年を記念する今年のプロムスでは、巨匠のオペラが3曲演奏会形式で全曲演奏されます。その第一弾が22日の「バラの騎士」
7月22日 ≪Prom 6≫
R.シュトラウス/歌劇「バラの騎士」
マルシャリン/ケート・ロイヤル Kate Royal
オクタヴィアン/タラ・エロート Tara Erraught
オックス男爵/フランツ・ハウラータ Franz Hawlata
ゾフィー/ルイーズ・アドラー Louise Alder
フォン・ファーニナル/ミハエル・クラウス Michael Kraus
マリアンヌ/ミランダ・キーズ Miranda Keys
ヴァルザッキ/クリストファー・ジレット Christopher Gillett
アンニーナ/ヘレーネ・シュナイダーマン Helene Schneiderman
ノータリー/グイン・ハウエル Gwynne Howell
イタリア人歌手/アンドレイ・デュナーエフ Andrej Dunaev
宿屋の主人/ロバート・ヴェーレ Robert Worle
警視総監/スコット・コナー Scott Conner
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮/ロビン・ティッチアーティ Robin Ticciati
グラインドボーン祝祭歌劇場
バラを受け持つのは、今年80周年を迎えたグラインドボーン。指揮するティッチアーティは、グラインドボーンの新しい音楽監督です。
もちろんグラインドボーン音楽祭の出し物をそのままプロムスに持ってきた引っ越し公演ですが、音楽祭では音楽以外のことでいろいろ物議を醸した由。ネット中継では音だけしか楽しめませんから、その辺りを確認することは出来ません。それで良いのじゃないでしょうか。
今回は事前に予告されていたキャストからゾフィーとオックス男爵が直前に変更されました。当初はオックス男爵をラルス・ヴォルト Lars Woldt が、ソフィーをテオドラ・ゲオルギュー Teodora Gheorghiu が歌うことになっていました。グラインドボーンではこの二人が歌っています。
特に噂のテオドラ・ゲオルギューがキャンセルしたのは残念でしたが、今回のゾフィーも中々良かったと思います。ゲオルギューはまたの機会にしましょう。
ミニ・ステージ、オペラ公演と同じ衣裳、演技付の好演で、やはり舞台が見たくなります。いずれグラインドボーンからDVDが出るかもしれませんね。
かなりカットの多い公演で、第1幕のカットはオックス男爵の自慢話の一部ですから定番のカット。しかし第2と第3幕にもいくつもカットがあり、スコアを見ながら聴いている身には煩わしく感じられます。それでも一度慣れれば勘所が判りましたので、二度目に聴いた時は巧く対処できました。
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