仏オークスの汚名を晴らす
一方フランスのドーヴィル競馬場でも夏競馬真っ盛り。土曜日から月曜日までの3日間にG戦が計6鞍行われる予定です。昨日はヴェルメイユ賞の前哨戦の一つでもあるポモヌ賞 Prix de Pomone (GⅡ、3歳上牝、2500メートル)一鞍。good の馬場に古馬3頭、3歳馬4頭の合計7頭が参戦してきました。前走マユレ賞(GⅡ)に勝ってこの距離を経験しているアル・ワスナ Al Wathna が5対2の1番人気。
レースはスタートから逃げ馬が入れ替わる激しい展開。先ず本命のアル・ワスナが先手を取ってハナに立ちましたが、100ヤード地点からは3番人気(31対10)のフォレヴァー・ポピュラー Forever Popular が替ってハナを奪い、本命馬は控えます。更に2ハロン地点で6番人気(9対1)のガーゴティエーレ Gargotiere が思い切って逃げに出ましたが、後方に控えていた2番人気(27対10)のハイランズ・クィーン Highlands Queen が足を延ばし、残り1ハロンで先頭に立つと、中団3番手から伸びた5番人気(81対10)のマンゴ・タンゴ Mango Tango に2馬身半差を付ける鮮やかな差し切り勝ち。更に2馬身差で、最後方から4番人気(69対10)のコントリビューション Contrbution が3着に追い込みました。アル・ワスナは最下位7着敗退。
勝ったハイランズ・クィーンはヨハン・グーロー厩舎、ステファン・パスキエ騎乗の3歳馬。5月末にクレオパトラ賞(GⅢ)に勝ったのがグーロー師にとってG戦初勝利でしたが、6月の仏オークスではアルマンド Armande 落馬事故の原因となった斜行で、8着入線も最下位に降着となったあの馬です。
仏オークスでは主戦のパスキエ騎手が別の馬(ザ・ジュリエット・ローズ The Juliet Rose)を選んだため、ウイリアム・ビュイックに乗り替わり。このアクシデントでビュイックが結果30日間(斜行で15日間、抗議したため更に15日間)の騎乗停止になったことはその際報じた通りですネ。
今回のポモヌ賞快勝は、ハイランズ・クィーンにとっても陣営にとっても仏オークスでの汚名を晴らす結果になったわけで、晴れてヴェルメイユ賞挑戦が宣言されました。
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