コックス師、ソヴリンを連覇

昨日はイギリスとアイルランドで同じようなGⅢ戦が行われましたが、最近は国別に記事を分けていますので、今回も別々にレポート致します。

先ず英国ソールズベリー競馬場で行われたソヴリン・ステークス Sovereign S (GⅢ、3歳上牡せん、1マイル)は、散水して good to firm という高速馬場に2頭が取り消して7頭立て。去年のレポートでもせん馬が活躍するレースと紹介しましたが、今年は2000ギニー2着のマサート Massaat が4対5の1番人気。前走ダービーは9着でしたが、これは明らかに距離が敗因で、1マイルならクラシック2着の実績が断然です。
2番人気で同じく3歳馬のゾンダーランド Zonderland がダッシュ良く飛び出しましたが、直ぐに控えて3番手。6ハロン地点から予定通りマサートがスパートして先頭に立ちましたが、何故か急速にバテて後退。最後はハナガン騎手が止めるように最下位で入線してしまいます。替って一旦は控えたかに見えたゾンダーランドが再び盛り返し、後方から追い込む3番人気(11対2)の5歳せん馬マスター・ザ・ワールド Master The World に1馬身4分の3差を付けて優勝。更に1馬身半差で同じく後方から伸びた最低人気(33対1)のトゥーピ Tupi が3着に追い込みました。

ゾンダーランドを管理するクライヴ・コックス師は、去年のコーディ・ベアー Kodi Bear に続く2連覇で、3歳牡馬としても2年連続勝利となります。ゾンダーランドも2000ギニーでは6着と健闘しており、そのあとサンダウンのリステッド戦に勝ち、前走仏遠征したジャン・プラ賞(GⅠ)では不本意な8着に終わっていました。
騎乗したオイジン・マーフィー騎手は同馬をGⅡレヴェルと評価し、コックス師も次のグッドウッドでセレブレーション・マイル(GⅡ)を目指す由。秋のQE2世ステークス(GⅠ)に25対1のオッズが出されました。本来はこの日の様な高速馬場を得意とするタイプで、2000ギニー6着に敗因を探すとなれば、やはり重馬場ということになるでしょう。

 

 

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