8月最後のG戦
先週、各部門を代表するGⅠ戦の祭典で沸いたサラトガ競馬場ですが、残されているのは2歳馬のジャンル。9月5日の閉幕までに残された1週間は2歳戦が中心となります。
昨日8月31日には、そのサラトガ競馬場で8月としては最後のG戦、ウィズ・アンティシペイション・ステークス With Anticipation S (芝GⅡ、2歳、8.5ハロン)が行われました。今年が12回目、G戦に格上げされてからは8回目となる今年は firm の馬場に8頭が参戦し、既にこのレースを4度も制覇しているトッド・プレッチャー厩舎のメイド・ユー・ルック Made You Look が8対5の1番人気。
レースは1番枠から出た最低人気(48対1)のジェモロジスター Gemologister が、2歳戦としては長距離のレースをゆったりとしたペースで逃げます。同じく内の2番枠から出たメイド・ユー・ルックは内ラチ沿いの4番手で待機し、直線でもそのまま内ラチ沿いギリギリ、僅かな間隙を衝いて抜け出すと、3番手から伸びた2番人気(9対5)のキープ・クワイエット Keep Quiet に2馬身差を付けて人気に応えました。4分の3馬身差で、後方2番手から追い込んだ6番人気(16対1)のバーズ・アイ・ヴュー Bird’s Eye View が3着。
これでこのレース5勝目となるプレッチャー厩舎、ハヴィエル・カステラノ騎乗のメイド・ユー・ルックは、5月27日にベルモントの芝コースでデビューして2着。2戦目の6月18日にベルモントのやはり芝コースで初勝利を挙げ、ステークス初挑戦の今回はそれ以来10週間ぶりとなる3戦目。2代母が名牝セリーナズ・ソング Serena’s Song という筋金入りのファミリーで、この日も僅かな間隙を縫うという2歳馬らしからぬレース内容を見せ、その将来性も充分。今年はBCジュヴェナイル・ターフが目標になるでしょう。
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