プロムスのベルリン・シュターツカペレ第二夜
前日に続いてベルリン・シュターツカペレの二日目。この日もモーツァルトのピアノ協奏曲の弾き振りとブルックナーという、バレンボイムが東京サントリホールで披露したプログラムです。
バレンボイムは8月17日にも西東詩編オケとアルゲリッチとの共演も果たしていますから、今年のプロムスは3晩指揮台に立ったことになります。
9月6日 ≪Prom 70≫
モーツァルト/ピアノ協奏曲第26番ニ長調K537「戴冠式」
~休憩~
ブルックナー/交響曲第6番
ベルリン国立歌劇場管弦楽団 Staatskapelle Berlin
ピアノと指揮/ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim
前半のモーツァルト、当初ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K482と発表されていましたが、戴冠式協奏曲に変更されました。
何でもないようでいて、実に配慮の行き届いた演奏。例えば第2楽章のテーマにしても、モーツァルトは楽譜にフォルテともピアノとも、表情記号も書いていませんが、冒頭の4つの音をバレンボイムは一音づつ弾き分けています。楽譜に何も書いてないからと言ってそのまま無表情に演奏しては音楽になりません。肝に銘じて味わうべき演奏。
ピアノの即興的な装飾も、さり気無くやっていて見事。
ブルックナーの6番、私はハース版しか持っていませんが、ハースもノヴァークも変わりはありません。
演奏とは直接関係ないことですが、第2楽章最後で大きなノイズが入って驚きました。誰か倒れたのではないかと心配しましたが、特に言及もなかったので誰かが何かを派手に落とした音だったのでしょう。
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