10月8日のアメリカ競馬(3)カリフォルニア編

漸く昨日のアメリカ競馬も最後のレポートに辿り着くことが出来ました。来年はこのブログも少し考えなければ、と思っています。

さてサンタ・アニタ競馬場のG戦は有難いことに2鞍。先に行われたサンタ・アニタ・スプリント・チャンピオンシップ Santa Anita Sprint Championship (GⅠ、3歳上、6ハロン)がBCスプリントの対象レースで、5頭立ての小頭数となりました。トリプル・ベンド、ピンク・クロスビーとスプリントGⅠ戦を連勝中のロード・ネルソン Lord Nelson が1対2の断然1番人気。
4番人気(23対1)オール・ラン All Run の逃げを3番手で追走した大本命、前2頭を外から捉えると、逃げたオール・ランに2馬身半差を付けて堂々のGⅠ戦3連勝です。3馬身4分の3差で2番手を追走していた2番人気(3対2)のジャッジー・タイムス Jazzy Times が3着と、レースとしては見所に乏しい内容でした。
1・3着となるボブ・バファート厩舎、フラヴィアン・プラット騎乗のロード・ネルソンは、サンタ・アニタのスプリントでは負け知らず。BCはこの同じコースで行われるだけに、ロード・ネルソンが優位に立っていることは間違いないでしょう。バファート師はスプリントに勝つのは容易ではないとコメントしていますが、この馬なら自信が持てるのではないでしょうか。

やっと最後まで来ました。去年は9月末に行われていたシティー・オブ・ホープ・マイル City of Hope Mile (芝GⅡ、3歳上、8ハロン)は10頭立て。8歳せん馬ながらG戦に8勝、GⅠ戦も2勝しているオビアスリー Obviously がイーヴンの1番人気。
そのオビアスリーがスタートからハナに立って逃げ切りを図りましたが、後方2番手で待機した3番人気(4対1)のヴァイジャック Vyjack が前を一気に外から捉え、勝時計1分31秒69は、あのワイズ・ダン Wise Dan の記録を上回るレコード・タイムでの優勝。半馬身差で4番手追走から先に先頭に立った2番人気(5対2)のオム Om が2着となり、更に半馬身差でオビアスリーは3着でした。
フィリップ・ダマト厩舎、スプリント・チャンピオンに続いてG戦ダブルとなったフラヴィアン・プラット騎乗のヴァイジャックは、これまでダートのG戦で2勝してきた6歳せん馬。これが芝コースのステークスは初勝利で、勝鞍そのものも2014年のケルソ・ハンデ(GⅢ)以来となりました。当初はBCダート・マイルに挑戦する予定でしたが、芝でレコードタイムを更新したとあれば、芝のBCマイルに出走する可能性もありそうですネ。今日は久し振りに敗戦を味わった女傑テーピン Tepin の半兄でもあります。

 

 

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