1月最後のG戦はテキサス州から

1月29日の日曜日、アメリカでは1月最後のG戦が2鞍行われました。テキサス州サム・ヒューストン競馬場で、この競馬場で行われるG戦は1月の2鞍のみです。テキサスは大統領選でトランプを支持した州。

最初は、去年から距離が12ハロンに延長されたジョン・B・コナリー・ターフ・カップ John B. Connally Turf Cup (芝GⅢ、4歳上、12ハロン)で、firm の芝コースに8頭立て。2走前にアケダクトで11ハロンのレッド・スミス・ハンデ(芝GⅢ)を制しているビッガー・ピクチャー Bigger Picture がイーヴンの1番人気。
最低人気(99対1)のフォール・オブ・トロイ Fall of Troy の逃げで始まりましたが、前半3番手に付けていたビッガー・ピクチャーが向正面中程で早くも先頭。直線もそのままリードを保ち、2番手を追走していた2番人気(3対2)のオスカー・ノミネイティッド Oscar Nominated に1馬身4文1差を付けて人気に応えました。4分の3馬身差で4番手追走の3番人気(7対2)グリーングラスオブヨーミング Greengrassofyoming が3着に入り、3頭出しマイケル・メイカー厩舎のワン・ツー・スリー独占です。
これがこのレース4連覇となるメイカー厩舎、ホセ・オルティス騎乗のビッガー・ピクチャーは、前走12月のガルフストリームでの一般ステークス(クラウン・ジュエル・ステークス)こそ8着でしたが、前々走に続いてGⅢ戦は2勝目。アローワンス戦は既に7勝もしている堅実な6歳せん馬です。

もう一鞍が、去年からGⅢに昇格したヒューストン・レディース・クラシック Houston Ladies Classic (GⅢ、4歳上牝、8.5ハロン)。こちらは fast の馬場に1頭が取り消して6頭立てとなり、GⅠ戦3勝の強豪アイム・ア・チャッターボックス I’m a Chatterbox が1対2の大本命。
1番枠から出た4番人気(8対1)のダンザトリス Danzatrice の逃げ。前半4番手に付けた3番人気(9対2)のアンブライドルド・モー Unbridled Mo が第4コーナー手前で外から前の馬を一気に捉えると、後方から迫る本命アイム・ア・チャッターボックスを最後は再び突き放す末脚を繰り出し、本命馬に2馬身4分の3差を付ける快勝。更に1馬身4分の1差で2番手を進んだ2番人気(3対1)のファミリー・トゥリー Family Tree が3着に入りました。
トッド・プレッチャー厩舎、この日のG戦ダブルとなるホセ・オルティスが騎乗したアンブライドルド・モーは、去年8月にモンマス・オークス(GⅢ)を含めて4連勝した明け4歳馬。前走11月のカムリー・ステークス(GⅢ)こそ6着に敗れていましたが、今期初戦を二つ目のG戦勝ちで飾っています。

 

 

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