ベルモント・ステークス前日のG戦

今週は英国でオークス・ダービー、アメリカでは三冠馬誕生かと話題になっているベルモント・ステークスと、当ブログでも最も忙しい週末を迎えました。

ということで昨日の6月5日、アメリカ競馬はベルモント・パーク競馬場でG戦が2鞍行われています。最初はトゥルー・ノース・ステークス True North S (GⅡ、4歳上、6ハロン)。fast の馬場に1頭が取り消して7頭立て。ステークスも初挑戦ながら5連勝中のロック・フォール Rock Fall が6対5の1番人気。
レースは6番人気(9対1)のフェイヴァリット・テイル Favourite Tale が逃げ、ロック・フォールは3番手追走。直線、先行2頭を外から捉えると、最後方から追い込む5番人気(7対1)のストールウォーキン・デュード Stallwalkin’ Dude に3馬身4分の3差を付ける完勝で人気に応えました。首差で5番手から伸びた2番人気(7対2)のダッズ・キャップス Dads Caps が3着。
今回が転厩初戦となるトッド・プレッチャー厩舎、ハヴィエル・カステラノ騎乗のロック・フォールは、去年4月のデビュー戦こそ着外に敗れたものの、その後は一般戦ながら5連勝。前走4月18日にキーンランドの6ハロン・クレーミング戦に勝ってプレッチャー厩舎に移籍したばかりでした。もちろんG戦も初勝利。

もう一鞍は、芝コースのニュー・ヨーク・ステークス New York S (芝GⅡ、4歳上牝、10ハロン)。去年は6月28日に施行されましたが、今年はベルモント前日に移行されての開催です。firm の芝に8頭立て。GⅠ2勝の強豪ステファニーズ・キッテン Stephanie’s Kitten を擁するラムゼー夫妻、チャド・ブラウン厩舎が、ペースメーカーと思われるキッテンズ・クイーン Kitten’s Queen と組で1対5の圧倒的1番人気。
そのキッテンズ・クイーンが予想通り逃げ、ステファニーズ・キッテンは5番手から。しかし伸びたのは本命馬ではなく、前半6番手に付けていた6番人気(22対1)の伏兵ワルツィング・マチルダ Waltzing Matilda 。直線で逃げ馬を外から捉えると、最後方から大外を回って追い込む5番人気(13対1)イースタン・ベル Eastern belle を4分の3馬身抑える番狂わせ。ハナ差でキッテンズ・クイーンが3着に粘り、ステファニーズ・キッテンは大外を回って首差届かず4着敗退。“何であんな大外を回るんだ”と、ヴェラスケスの騎乗にブラウン師はお冠でした。
トミー・スタック厩舎、ジュニア・アルヴァラード騎乗のワルツィング・マチルダは、これがアメリカ・デビューの4歳馬で、勝ったのは去年、レパーズタウンの未勝利戦以来。その後は1000ギニー4着を含めて10連敗中でしたが、G戦でもそこそこ走ってきた馬。ペースが速くなればなるほど、末脚が切れるタイプだそうです。

 

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