メキシコ国境沿いの壁、じゃなくてダービー

3月最後のアメリカ競馬G戦は、3月26日の日曜日にニュー・メキシコ州サンランド・パーク競馬場で行われたサンランド・ダービー Sunland Derby (GⅢ、3歳、9ハロン)一鞍です。

ここはメキシコ国境地帯、エルパソ郊外にある砂漠の中の競馬場。この日は1日7鞍のステークスが行われる競馬の祭典ですが、ここで行われる唯一のG戦がダービー。去年は当競馬馬に馬ヘルペスが蔓延したため、開催そのものが中止されてしまいました。ということで2年振りのサンランド・ダービー、今年は fast の馬場に1頭が取り消して11頭立て。前走サンタ・アニタで逃げ切っての初勝利が印象的だったブロンズ・エイジ Bronze Age が5対2の1番人気。
レースは6番人気(7対1)のヘッジ・ファンド Hedge Fund の逃げで始まり、ブロンズ・エイジは2番手を追走。しかし第3コーナーの手前、ブロンズ・エイジは故障を発症して急激に後退すると、ほぼ同時に前半は後方2番手に控えていた7番人気(10対1)のヘンス Hence が外を通って一気に差を詰め、第4コーナーでは先に先頭に立っていた2番人気(4対1)のコンクェスト・モー・マネー Conquest Mo Money を外から捉え、そのまま3馬身4分の3差を付ける圧勝でした。逃げたヘッジ・ファンドが4馬身半差の3着に粘り、ブロンズ・エイジは競走中止。
このレース2勝目のスティーヴン・アスムッセン厩舎、アルフレッド・フアレス騎乗のヘンスは、2歳時は3戦未勝利で2・3着が1回づつ。今期初戦にオークローン・パークで初勝利を挙げ、続くオークローンのサウスウエスト・ステークス(GⅢ)では7着に敗れていました。この日はそこからのリバウンドでG戦初勝利し、ダビー・ポイント50を獲得。やはりケンタッキー・ダービーを目指すことになるのでしょう。

 

 

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