ダービーのドリーム・カム・トゥルー

英2000ギニーに続いては、日本でも注目度が高いケンタッキー・ダービーをレポートしましょう。この日はチャーチル・ダウンズ以外にもニューヨークとカリフォルニアでG戦が行われましたが、全て内容を記していると今日中に終わるかどうか。そこでダービーだけを最初にアップし、続いてケンタッキーの残りのG戦6鞍、最後にケンタッキー以外のG戦と3本立てで行くことにしました。
書く方も疲れますし、一般的な競馬ファンでも興味があるのはダービーだけでしょうし、後はゆるゆると今日中に何とか纏める積り。

ということで、今年のケンタッキー・ダービー Kentucky Derby (GⅠ、3歳、10ハロン)は前以て書いておいたように、wet fast の泥んこ馬場が舞台でした。前日のオークスの sloppy よりはいくらか回復したということでしょうか。それでも取り消しは無く、フルゲートの20頭立て。予備登録の2頭は除外されました。
断然の実績も持つ馬が不在の今年、人気は割れ気味の接戦で、9対2の1番人気に支持されたのは3連勝でフロリダ・ダービーを制したオールウェイズ・ドリーミング Always Dreaming 。続いてはウッド・メモリアル勝馬のアイリッシュ・ウォー・クライが同じ9対2の2番人気となり、BCジュヴェナイル勝馬でアーカンソー・ダービーを制したクラシック・エンパイア Classic Empire が6対1の3番人気という順。トライアルを制した馬が人気上位3頭を占めていました。
泥馬場での多頭数、スタートして直ぐにUAEダービー馬で8番人気(16対1)のサンター・スノー Thunder Snow が競走中止。故障ではなかったのが幸いで、人馬とも無事でした。アクシデントを尻目に、19番人気(54対1)のステート・オブ・オナー State of Honor (フロリダ・ダービー2着馬)が逃げ、5番枠スタートのオールウェイズ・ドリーミングはすんなり2番手に付けます。この馬場では先手必勝とばかり早目に前を交わして向正面で先頭に立った本命馬、そのまま直線でも競り合うことなく、後方から伸びる13番人気(33対1)のルッキン・アット・リー Lookin At Lee に2馬身4分の3差を付けて人気の重圧に応えました。3着は更に5馬身の大差が付き、4番手を進んだ15番人気(40対1)のバトル・オブ・ミッドウェイ Battle of Midway (サンタ・アニタ・ダービー2着馬)という波乱。
以下有力馬では、クラシック・エンパイアが4着、2番人気のアイリッシュ・ウォー・クライは10着、サンタ・アニタ・ダービー馬ゴームリー Gormly は10番人気(22対1)で9着、ルイジアナ・ダービー馬ガーヴィン Garvin も9番人気(22対1)で13着、ブルー・グラスのアイラップ Irap に至っては18着と惨敗に終わっています。

トッド・プレッチャー厩舎、ジョン・ヴェラスケス騎乗のオールウェイズ・ドリーミングは、これで4連勝。GⅠ戦も連勝で三冠馬の権利を獲得しました。プレッチャー師は2010年のスーパー・セイヴァー Super Saver に続くダービー2勝目で、ヴェラスケス騎手も2011年のアニマル・キングダム Animal Kingdom に続く2度目のダービーとなりました。
1番人の馬がダービーに勝ったのは5年連続。かつては本命は勝てないと言われていたものですが、最近は様変わりしたものです。正に名前の通り、いつも夢見ていたダービー制覇が現実のものとなったオールウェイズ・ドリーミング、恒例に従ってプリークネス・ステークスを目指すことになるでしょう。

 

 

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