デル・マー秋開催も終戦

4日間連続で行われてきた11月最終週のアメリカG戦シリーズ、昨日の日曜日はその最終日で、二つの競馬場で3鞍のG戦が行われています。

その競馬場は何れもカリフォルニア州で、先ずタペタ・コースが使われるゴールデン・ゲート競馬場のバークレー・ハンデキャップ Berkley H (GⅢ、3歳上、8.5ハロン)から見て行きましょう。デル・マー競馬場でも一時期タペタが採用されていましたが、現在は本来のダート・コースに戻り、タペタを得意とする馬はこちらを使ってきます。
出れば1番人気になる筈だったビッグ・カザノヴァ Big Cazanova を含む2頭が取り消して7頭立て。替って去年のこのレースの2着馬でオール・アメリカン・ステークス(GⅢ)とサン・フランシスコ・マイル(GⅢ)に勝っているジー・ジー・ライダー G.G.Ryder が7対5の1番人気。
4番人気(11対1)のアンケニー・ヒル Ankeny Hill が逃げ、ジー・ジー・ライダーは2番手追走。しかし直線は本命馬を挟むように外から3番手を進んでいた3番人気(7対2)のポシュスキー Poshsky が、内からは5番人気(15対1)のペッパー・クラウン Pepper Crown が後方から追い込んで3頭の叩き合い。最後は外のポシュスキーが内のペッパー・クラウンに首差を付けての差し切り勝ち。トップ・ハンデ(121ポンド)を背負ったジー・ジー・ライダーは半馬身遅れの3着に終わりました。
ピーター・ミラー厩舎のポシュスキーは、当初ビッグ・カザノヴァに乗る予定だったラッセル・ベイズが乗り替わっての騎乗。前走デル・マーの芝コースでアローワンス戦に勝って参戦した5歳せん馬で、G戦もステークスもこれが初勝利。今年のデル・マーで芝の一般ステークス(カリフォルニア・ドリーミン・ハンデ)で3着したことがあり、タペタ・コースでも1勝した経験がありました。言わばコース得意の1頭だったと言えそうです。

続いてデル・マー競馬場の2鞍を紹介しましょう。これが同競馬場秋開催で行われる最後のG戦で、この競馬場は来年の夏まで閉じられることになります。
最初は2歳馬の芝戦、セシル・B・デミール・ステークス Cecil B. DeMille S (芝GⅢ、2歳、8ハロン)。firm の馬場に1頭が取り消して12頭立て。前走BCジュヴェナイル・ターフ5着のドレスト・イン・エルメ Dressed in Hermes が7対2の1番人気。
レースは3番人気(5対1)のマンハッタン・ダン Manhattan Dan が逃げ、ドレスト・イン・エルメは中団の7番手で待機。第4コーナーで2番手を追走していた6番人気(8対1)のコレクテッド Collected が逃げ馬を捉えて逃げ込みを図りましたが、更に外から追い上げたドレスト・イン・エルメスが馬場の中央を突き抜け、コレクテッドに1馬身4分の1差を付けて期待に応えました。更に1馬身半差で3番手を進んだ8番人気(14対1)のフランク・カンヴァセイション Frank Conversation が3着。
女流調教師のジャネット・アームストロング厩舎、マイク・スミス騎乗のドレスト・イン・エルメは、BC挑戦の前にサンタ・アニタで一般ステークス(ズマ・ビーチ・ステークス)に勝っており、ステークスは2勝目でG戦は初勝利となるせん馬。通算成績は5戦2勝3着1回となりますが、父がサンデー・サイレンス系のハットトリック Hat Trick であることに注目。日本産種牡馬と言うブランドを背負う1頭でもあります。

デル・マーのグランド・フィナーレは、GⅠ戦のメイトリアーク・ステークス Matriarch S (芝GⅠ、3歳上牝、8ハロン)。1頭が除外となってフル・ゲートの14頭立て。混戦の中から5位2の1番人気に選ばれたのは、前走ベルモントのアローワンス戦に勝って臨むフリンビ Flimbi でした。去年のゴールディコヴァ・ステークス(芝GⅡ)の勝馬で、今年はキーンランドのジェニー・ワイリー・ステークス(芝GⅠ)とベルモントのジャスト・ア・ゲイム・ステークス(GⅠ)で2着したもののG戦勝鞍は無く、意外な人気とも言えるでしょう。
スタートで3番人気(7対2)のハード・ノット・トゥー・ライク Hard Not to Like が大きく立ち遅れるアクシデントがあり、最初から波乱模様。6番人気(12対1)のカーリンズ・フォックス Curlin’s Fox が逃げ、フィリンビは後方3番手。前半6番手に付けた2番人気(3対1)のレセプタ Recepta が反応良く直線で先頭に立ち、そのまま快勝かと思われましたが、8番手辺りを追走していたブービー人気(60対1)の伏兵ストーミー・ルーシー Stormy Lucy が外からまさかの末脚を爆発させると、ゴール寸前でレセプタを頭差捉えるサプライズです。フィリンビも良く伸びましたが、1馬身半及ばず3着。
オーナーの弟に当たるエド・モーガー厩舎、ケント・デサーモ騎乗のストーミー・ルーシーは、レース前の下馬評にも挙がらなかった6歳馬で、8連敗に終止符を打ったことになります。それでも去年の春はサンタ・アナ・ステークス(芝GⅡ)とサンタ・バーバラ・ハンデ(芝GⅢ)に連勝したほどの馬で、GⅠ戦は初勝利。通算成績は31戦8勝2着2回3着5回となりました。

 

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