アメリカ牝馬三冠第二弾は

今週は三冠の第二弾、プリークネス・ステークスが行われますが、前日のG戦は同じ競馬場で行われる牝馬クラシック・レースのブラック=アイド・スーザン・ステークスのみです。

そのピムリコ競馬場はこのコーナー初登場。1870年に開設されたピムリコ競馬場は、ローレル競馬場と並んでメリーランド州を代表するコースで、三冠レースの第二弾プリークネス・ステークスが行われる競馬場として有名です。
最近は経営難に見舞われているようで、競馬以外にも利用されることが増えているようです。例年プリークネス・ステークスが行われる5月第3週がピムリコが最も賑う季節です。

ブラック=アイド・スーザン・ステークス Black-Eyed Sisan S (GⅡ、3歳牝、9ハロン)は、プリークネス・ステークスの前日に行われるプリークネスの牝馬バージョン。チャーチル・ダウンズのケンタッキー・オークス、ベルモントのエイコーン・ステークスと並んでアメリカ牝馬三冠レースの一つとして数えられることもあります。グレード制導入時はGⅢでしたが、1976年からGⅡに格上げされました。
レース名の「ブラック=アイド・スーザン」は花の名前で、メリーランド州の州花。日本語では何と言うか詳しくは判りませんが、イエロー・デイジーの愛称で親しまれているそうです。辞書によればキク科オオハンゴンソウ属の2年草。翌日行われるプリークネス・ステークスの覇者にはブラック=アイド・スーザンのレイが掛けられるのが習慣です。
今年の勝馬はロイヤル・デルタ Royal Delta 。5頭立て。牝馬三冠の第二弾という位置づけもある中、ケンタッキー・オークス馬プラム・プリティー Plum Pretty も2着のセント・ジョンズ・リヴァー St. John’s River も出てきませんでした。勝ったロイヤル・デルタはこれが未だ4戦目という新星。陣営ではケンタッキー・オークス参戦も考えていたようですが、調教師の判断でブラック=アイド・スーザンまで待機した由。
3頭の先頭争いを見るように4番手に付け、3コーナーからスルスルと進出してバスターズ・レディー Buster’s Ready に2馬身半差を付けての快勝です。ステークスはもちろん初勝利。これで通算4戦3勝となります。次走は6月25日にベルモント競馬場で行われるマザー・グース・ステークスになる予定。
調教師はウイリアム・モット、騎手はホセ・レズカノ。

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