チャーチル・ダウンズ以外の土曜日G戦

チャーチル・ダウンズを駆け足でやり過ごし、今日3本目のアメリカ競馬カテゴリーは、残るニューヨークとカリフォルニア。これも駆け足で通り抜けましょう。

先にニューヨーク、こちらも雨のベルモント競馬場の3鞍から。シープスヘッド・ベイ・ステークス Sheepshead Bay S (芝GⅡ、4歳上牝、11ハロン)。yielding のかなり重いコースに1頭が取り消して6頭立て。前年の勝馬シー・カリージ Sea Calisi がイーヴンの1番人気。
4番人気(7対1)のジペッサ Zipessa が逃げ、シー・カリージは後方5番手。しかしここでは格上のシー・カリージ、シッカリ前を捉えると、4番手を進んだ2番人気(2対1)のサフューズド Suffused に2馬身半差を付ける楽勝でレース2連覇を果たしました。2番手を追走した3番人気(2対1)のアップル・べティー Apple Betty が10馬身4分の3の大差での3着。
チャド・ブラウン厩舎、イラッド・オルティス騎乗のシー・カリージは、去年8月のアーリントンでもビヴァリー・D・ステークス(芝GⅠ)に勝ったGⅠ馬。フラワー・ボール・ステークス(芝GⅠ)は3着で、BCフィリー・アンド・メア・ターフ7着で4歳シーズンを終え、これが今期初戦でした。

続くウエストチェスター・ステークス Westchester S (GⅢ、4歳上、8ハロン)は、fast のメインコース。7頭が出走し、去年のペンシルヴァニア・ダービー(GⅡ)馬でシガー・マイル(GⅠ)も制したGⅠ馬のコネクト Connect が1対2の断然1番人気。
4番人気(10対1)のグリーンポイントクルセイダー Greenpointcrusader が逃げましたが、5番手を進んだ本命コネクトが一気にスパートし、2番手を進んだ6番人気(20対1)のヴァーチャル・マシーン Virtual Machine に4馬身4分の3差を付ける圧勝で貫録を見せ付けました。最後方から追う最低人気(60対1)のフラメント Frammento が大きく引き離された8馬身4分の3差で3着。
この馬もチャド・ブラウン厩舎、イラッド・オルティス騎乗で、この日のG戦ダブル。未だ4歳の牡馬で、今期の古馬マイラー路線では注目の1頭でしょう。

ニューヨークの最後はフォート・マーシー・ステークス Fort Marcy s (芝GⅢ、4歳上、9ハロン)。重馬場を嫌って5頭が取り消し、僅かに5頭立て。去年エクリプス・ステークスで3着した英国の強豪タイム・テスト Time Test がブラウン厩舎に転じたとあって単勝2倍を切る圧倒的な1番人気。
ハットトリックを目指したブラウン/オルティス・コンビでしたが、最低人気(17対1)スムース・ダディー Smooth Daddy がマンマの逃切り勝ち。最後方から追い込んだタイム・テストはハナ差届かず2着でした。これが今期初戦、新しい環境での初レースでしたから、次走に期待しましょう。3番手を進んだ4番人気(10対1)のメッシ Messi が1馬身4分の1差で3着。
トーマス・アルベルトラーニ厩舎、エリック・キャンセル騎乗のスムース・ダディーは、これがステークスもG戦も初勝利となる6歳牡馬。前走マック・ダイアルミダ・ステークス(芝GⅡ)は11着、前々走レッド・スミス・ハンデ(芝GⅢ)も10着でしたから、この日の快走を予想した人はほとんどいなかったでしょう。

やれやれ、やっと最後まで辿り着きました。サンタ・アニタ競馬場で行われたセニョリータ・ステークス Senorita S (芝GⅢ、3歳牝、8ハロン)です。firm の馬場、6頭立てで断然の1番人気(2対5)に支持されたのは、目下5戦無敗のサーキャット・サリー Sircat Sally です。
ファンの期待を一身に背負ったサーキャット・サリー、最後方から伸びる2番人気(5対1)のボー・リコール Beau Recall に1馬身半差を付ける逃げ切り勝ちで無敗記録を6に伸ばしました。3番手を進んだ3番人気(僅差の5対1)のパシフィック・ウインド Pacific Wind が頭差で3着。
ジェリー・ホーレンドルファー厩舎、スチュアート・エリオット騎乗のサーキャット・サリーは、前走プロヴィデンシア・ステークス(芝GⅢ)に続いてのGⅢ戦2連勝。芝の牝馬マイル戦に新たなスターが誕生しました。

 

 

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