マエストロサロン+
超私的7月恒例広上祭り第2弾は、昨日の東京国際フォーラムで行われた第95回《マエストロ・サロン》広上淳一の巻です。
昨日のケーキは抹茶のムース? かな。美味かった。
例によって内容は日本フィルのホームページでどうぞ。それでも概要だけチョコッと紹介すると、冒頭は近況報告。当然ながらファンの間では噂のコロンバス問題に触れてくれました。“暗くなるからあまり触れたくないけれど・・・”と言いながらも、「白馬の騎士」たらんとする広上の意欲が伝わります。“是非コロンバス響を日本に連れて来たい。実現するよう、がんばりまぁ~~~す”。
コロンバス騒動は全米でも注目の的。いずれは自分たちの身にも興ってくることですから、マエストロ広上の奮闘は対岸の火事では済まされないとか。
それは日本も同じ。特に日本フィルは、“身につまされるなぁ~”。
あとは定期の聴きどころ。武満→プロコフィエフ→ショスタコーヴィチと続きます。ディスクを聴きながらの話でしたから、何枚ものお皿が飛び交っていました。
なかでも武満徹の「他人の顔」が面白かったですね。事務局の武満オタクM君持参のディスク、前田美波里によるドイツ語歌唱はレアものでした。多分、著作権云々でホームページではカットされるでしょう。
昨日集まったのは30人前後。広上の会に限らず、マエストロサロンとしても出席者が多かったですね。ただし私の顔見知りは欠席が多く、いつも以上に大人しくしていました。
司会の新井氏から来期東京定期の案内。来シーズンから3年がかりで「交響曲」をテーマに据えるのだそうです。予定を眺めていて気が付きませんでしたが、なるほど並べてみると交響曲の歴史を展望する仕掛け。
ハイドン 92番(広上)
モーツァルト 35番(尾高)と協奏交響曲(ラザレフ)
シューベルト 7番(ヘンヒェン)と8番(ヘルビッヒ)
ブルックナー 4番(小林)と9番(ヘンヒェン)
マーラー 5番と10番(沼尻)
シュトラウス アルプス(沼尻)
ラフマニノフ 3番(尾高)
プロコフィエフ 1・2・7番(ラザレフ)
ストラヴィンスキー 詩篇(広上)
エルガー 1番(ウォルフ)
横浜など他のシリーズでも「交響曲」が目立っていますから、3年がかりで改めて交響曲に視点を据えて大いに楽しみましょう。
上のリストで大御所ベートーヴェンとブラームスがないぞ、と思いましたが、それはこのあとの2シーズンで大々的に取り上げられるのだろうか。いろいろ想像が膨らみます。
そうそう、エルガーを振るジョセフ・ヴォルフという日本フィルには初めての指揮者。名前が違うから気が付きませんが、サー・コーリン・デーヴィスの息子さんなんだそうです。道理でエルガーが。
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