ニューマーケット・ジュライ・ミーティング3日目

ジュライ・ミーティングの最終日、目玉はヨーロッパのスプリント路線の最高級の一戦。その前に、
サパラティヴ・ステークス(GⅡ、2歳、7ハロン)。Superlative Stakes と綴ります。9頭立ての1番人気はオブライエン厩舎のグランド・デュカル Grand Ducal でしたが、4着敗退。勝ったのはファース・オブ・フィフス Firth of Fifth 。
驚くなかれ、調教師はトム・ダスコム、騎手はリチャード・キングスコートのコンビ。と言えば、前日にジュライ・ステークスを制したコンビですよ。
この二人、昨日のジュライ・ステークスがパターン・レース初制覇だったんですが、24時間後には2勝目。世の中ってこんなこともあるんですねぇ~。
2着は1馬身4分の1でウィールド・パーク Weald Park 、3着は首差でシャウィール Shaweel という結果です。
いよいよジュライ・カップ(GⅠ、3歳上、6ハロン)。当初16頭が登録していましたが、3頭が取り消し、13頭立てで行われました。
メンバーの豪華なこと、ロイヤル・アスコットのフィナーレを飾ったゴールデン・ジュビリーの再戦という雰囲気でしたね。勝ったキングスゲイト・ネイティヴを始め、2着のウォー・アーティスト、3着のサー・ジェリー。アスコットでは人気になりながら6着に終わったマルシャン・ドール等々が参戦。
南アフリカから転籍してきたウォー・アーティスト War Artist が先頭で流れ込むかと思われた時、最後方から目の覚めるような末脚を決めたのが、フランスから挑戦してきたマルシャン・ドール Marchant D’or 。見事5対2の1番人気に応えました。
2着ユーエス・レンジャー US Ranger とは頭差。半馬身で3着にウォー・アーティストという結果です。
4着には去年の仏2000ギニー馬アストロノマー・ロイヤル Astronomer Royal 、ゴールデン・ジュビリーに勝ったキングスゲイト・ネイティヴ Kingsgate Native は5着。去年のアベイ・ド・ロンシャン馬ベンバウン Benbaun は10着、ゴールデン・ジュビリー3着のサー・ジェリー Sir Gerry はシンガリ13着と奮いませんでした。
勝ったマルシャン・ドールは、去年のこのレースでは4着でした。調教師は往年の名騎手フレッディー・ヘッド。ヘッド氏は12年前、1996年にアナバー Anabaa でジュライ・カップを騎手として制しており、“これ以上ない”結果に満足でしょう。
騎乗したのはデイヴィー・ボニラ Davy Bonilla 。ゴールデン・ジュビリーでは先行争いに参加して馬もカリカリしたようですが、今回は“待って、待って、また待って”、ゴール前1ハロンではまだ後方。そこから末脚を爆発させてチャンピオン・スプリンターの栄冠を手にしました。
本命馬の馬券を握り締めていた人は、さぞハラハラしたことでしょう。
スプリント路線はまだまだ続きます。最終的にはロンシャンのアベイ・ド・ロンシャン賞。競馬は凱旋門賞だけが頂点ではありませんからね。

 

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