フェスタサマーミューザ2008開幕

夏の風物詩ということで定着しつつある、川崎のコンサートホール、ミューザのフェスティヴァルが昨日開幕しました。
夏休みがスタート、どうやら関東地方も梅雨明け宣言が出されたようで、タイミングとしては「当たり」でしたね。
午後3時半から開幕のファンファーレ、4時からは公開リハーサルもあったようですが、我々は本公演だけを聴いてきました。
開幕は毎年恒例、ホスト・オケである東京交響楽団による楽しいプログラムです。
東京交響楽団オープニング・コンサート
「ダンス、ダンス、ダンス! 開幕を飾る華やかな舞曲」
ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」
ヴィラ=ロボス/ブラジル風バッハ第2番~舞曲“Memory of the desert”
ブラームス/ハンガリー舞曲第1番
ドヴォルザーク/スラヴ舞曲第8番 作品46-8
ビゼー/組曲「アルルの女」~メヌエットとファランドール
     ~休憩~
ヨハン・シュトラウス/ワルツ「春の声」
バーンスタイン(ペレス編)/ミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」序曲
ハチャトゥリアン/「ガイーヌ」~剣の舞、ゴパック、レズギンカ
 指揮とお話/大友直人
 コンサートマスター/グレブ・ニキティン
この催しも4年目ということで、大分世間にも知られてきたようです。一部に空席もありましたが、ほぼ満員に近い入り。8月9日のフィナーレ・コンサートは既にチケット完売という情報もあるようです。
例によってオーケストラ・メンバーが登場するところから拍手が起き、川崎のコンサート・スタイルもスッカリ定着してきたみたいですね。
マエストロの渋いバリトンによる解説で、次々と楽しい舞曲が演奏されていきます。一々感想を書くこともないでしょ。
私には珍しいヴィラ=ロボスが印象に残りました。それとコンマスのニキティン氏はかつてボリショイ劇場のコンマスも務めていた由。で、ハチャトゥリアンの「レズギンカ」では、ある箇所でオケメンバーが声を掛けるという「伝統」を披露してくれたのが楽しかったですね。バーンスタインの“マンボぉ!” とセットです。
アンコールは今年生誕100年になる、ルロイ・アンダーソンの舞踏会の美女。これは意外でしたね。“今日のアンコールは何だろう”といくつか予想してみましたが、これは当たらなかった。
(オープニングのファンファーレは、コープランドの「市民のためのファンファーレ」だったそうです)
ということで8月9日までのフェスティヴァル、我々はオーケストラ・セット券を購入しましたから、出来るだけ多く聴きます。時間的に難しい日もありますが、一サラリーマンとしては止むを得ません。
今日貰ったプログラム誌を見ると、後半にラフマニノフの競演があるのが目を惹きましたね。即ち、
8月5日 東京フィル パガニーニ狂詩曲 尾高/小山
8月6日 日本フィル ピアノ協奏曲第3番 沼尻/若林
8月9日 東響 ピアノ協奏曲第2番 スダーン/小川
最初から意図したわけではないでしょうが、3人のピアニストと3人の指揮者の組み合わせてで聴くラフマニノフ、ちょいと楽しみですよね。
あと個人的には、日本フィルが取り上げるストラヴィンスキーの「ぺトルーシュカ」。普通に演奏される1947年版ではなく、1911年版というのが聴きものでしょう。
それに東京シティフィルのプログラム。プーランクの「模範的な動物たち」と「小象ババールの物語」の2曲は、普段のオーケストラ定期でも滅多に聴けないモノ。これは落とせませんネ。

 

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