シャルル・ミュンシュ指揮ニューヨーク・フィル(2)
ミュンシュ/ニューヨーク・フィルの記録、後半です。
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1948年12月16・17日 カーネギーホール
ヴィヴァルディ/合奏協奏曲ニ短調作品3-11
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467
ロパルツ/シンフォニック・エチュード「アーサー王の狩」
ダンディ/フランス山人の歌による交響曲
指揮/シャルル・ミュンシュ
ピアノ/ロベール・カサドシュ
1948年12月19日 カーネギーホール
ヴィヴァルディ/合奏協奏曲ニ短調作品3-11
モーツァルト/交響曲第35番
リスト/ピアノ協奏曲第2番
シャブリエ/ブーレー・ファンタスク
ダンディ/フランス山人の歌による交響曲
指揮/シャルル・ミュンシュ
ピアノ/ロベール・カサドシュ
1948年12月23・24・26日 カーネギーホール
ラロ/歌劇「イスの王様」序曲
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
ラヴェル/高雅にして感傷的な円舞曲
ルーセル/交響曲第4番
指揮/シャルル・ミュンシュ
ヴァイオリン/ナタン・ミルシュテイン
1948年12月27日 ホテル・プラザ(ニューヨーク)
ラモー/歌劇「ダルダニュス」組曲第1番・第2番より抜粋
モーツァルト/交響曲第38番
フォーレ/「ペレアスとメリザンド」組曲
ヨハン・シュトラウス/円舞曲「美しく青きドナウ」
指揮/シャルル・ミュンシュ
1948年12月30・31日 カーネギーホール
ビゼー/交響曲
ショーソン/詩曲
ラヴェル/ツィガーヌ
オネゲル/交響曲第4番
指揮/シャルル・ミュンシュ
ヴァイオリン/ジネット・ヌヴー
1949年1月2日 カーネギーホール
ビゼー/「祖国」序曲
ビゼー/交響曲
ショーソン/詩曲
ラヴェル/ツィガーヌ
ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第2番
指揮/シャルル・ミュンシュ
ヴァイオリン/ジネット・ヌヴー
1949年1月6・7日 カーネギーホール
バッハ/ブランデンブルグ協奏曲第3番
メンデルスゾーン/交響曲第5番
デュカス/交響曲ハ長調
指揮/シャルル・ミュンシュ
1949年1月8日 カーネギーホール
バッハ/ブランデンブルグ協奏曲第3番
メンデルスゾーン/交響曲第5番
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番
ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第1番
指揮/シャルル・ミュンシュ
ヴァイオリン/マイケル・ローゼンカー
1949年1月9日 カーネギーホール
バッハ/ブランデンブルグ協奏曲第3番
メンデルスゾーン/交響曲第5番
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲
ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第1番
指揮/シャルル・ミュンシュ
ピアノ/セイマー・リプキン
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《ニューヨーク・フィル、フレンチ=アメリカン・フェスティヴァル》
1965年7月14日 フィルハーモニックホール
ドビュッシー/ファンファーレ
プーランク/グローリア
ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲
ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第1番・第2番
指揮/シャルル・ミュンシュ
ピアノ/ロベール・カサドシュ
1965年7月17日 フィルハーモニックホール
ドビュッシー/ファンファーレ
プーランク/グローリア
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番
ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第1番・第2番
指揮/シャルル・ミュンシュ
ヴァイオリン/ジノ・フランチェスカッティ
1965年7月21・22日 フィルハーモニックホール
ベルリオーズ/劇的物語「ファウストのごう罰」
指揮/シャルル・ミュンシュ
(声楽の詳細は不明)
《ロング・アイランド・フェスティヴァル》
1965年8月6日 C.W.Post College, Brookville, New York
ブラームス/交響曲第2番
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番
ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第2番
指揮/シャルル・ミュンシュ
ピアノ/ゲイリー・グラフマン
1965年8月7日 C.W.Post College, Brookville, New York
ルーセル/「バッカスとアリアーヌ」組曲第2番
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番
ベルリオーズ/幻想交響曲
指揮/シャルル・ミュンシュ
ピアノ/ゲイリー・グラフマン
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1967年2月23・24・25・27日 フィルハーモニックホール
オネゲル/交響曲第2番
フォーレ/組曲「ペレアスとメリザンド」
ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
ルーセル/交響曲第3番
指揮/シャルル・ミュンシュ
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以上がミュンシュとニューヨーク・フィルの全演奏記録です。1967年の最後のコンサートの翌年、ミュンシュはリッチモンドで急逝します。
1948年12月に演奏したロパルツ Guy Ropartz (1864-1955) は、現在ではほとんど忘れられてしまったフランスの作曲家。パリ音楽院で学び、フランクの影響を強く受けた人です。親子ほども年の違うミュンシュはロパルツと友情に結ばれ、その作品を多数紹介しています。
交響曲は全部で6曲あったはずですし、シンフォニック・エチュード(交響的練習曲)というジャンルは1ダースほどの作品が残されているようです。
「アーサー王の狩」はデュラン社からスコアが市販されていましたが、現在入手可能か否かは不明です。
1965年のフレンチ=アメリカン・フェスティヴァルは、ミュンシュの指揮による4日間のほか、レナード・バーンスタインが2回、コープランドが1回、ルーカス・フォスとミヨーが担当を分けた回が1回、同じくフォスとデューク・エリントンが分担した1回の、合計10回のコンサートが開かれました。他に室内楽も4回行われています。
このフェストに参加したソリストたちの名前も記されているのですが、具体的にどの日に登場したかは不明。従ってプーランクとベルリオーズ作品のソリスト名は明記できませんでした。
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