やはり強かった! 英将軍

早起きして見たのは、昨日のキング・ジョージの映像。↓
http://jp.youtube.com/watch?v=_On9Ej-KM0Q
ユーチューブの画、暫くすると消去されてしまう運命らしいので、期間限定です。さすがにキング・ジョージ・クラスのレースになるとアーカイヴとしていつでも見られるんでしょうが、このURLとは限りません。そうなったら、自分で検索して探して下さいね。
レース前の評判等は事前の日記に書いたので繰り返しません。圧倒的に支持されたデューク・オブ・マーマレイドが、距離不安を嘲笑うかのごとく先頭でゴールインしています。2着は半馬身差でパパル・ブル。
デュークの相手と目されたユームザインは、更に9馬身離されて3着どまりでした。
デュークの馬券を握っていたファン、一瞬ヒヤッとした瞬間がありましたよね。あと2ハロン、差し一発にかけたペリエ騎乗のパパル・ブルが、デュークを交わして明らかに先頭に立っています。スタウト師はしてやったり、と思ったでしょう。
しかしここからがデューク・オブ・マーマレイドの真骨頂。ムルタ騎手の落ち着いた騎乗に応えて使った二の足の見事なこと。正に力でねじ伏せた印象です。
レース後の映像、いつもの通り携帯電話で話し込むオブライエン師と、“う~ん、やられた”という表情のスタウト師のアップが印象的でした。
英国電子競馬新聞の見出しは、「Iron Duke」という表現で勝馬を称えています。Iron Duke とは英国の将軍 1st Duke of Wellington (1769-1852) のあだ名。「鉄の将軍」ことデューク・オブ・マーマレイドは、これで今シーズンはGⅠ4連覇。オブライエン師にシーズン14勝目のGⅠタイトルをプレゼントしました。
さてデューク、目標はもちろん凱旋門賞でしょうが、その前に10ハロンでのトライアルを叩く予定だそうです。
一方あわや、というシーンを作り出したパパル・ブル陣営は、早速ペリエ騎手に凱旋門賞での騎乗を予約しています。この馬は「difficult ride」の典型。気性が難しく、最後方から一気の末脚を使うタイミングは正に騎手泣かせでしょう。実際、この馬で勝ったのはキーレン・ファロンと主戦のライアン・ムーアだけ。やはりペリエの一発は恐かったですねぇ。
ペリエの口からは、“ジャパン・カップでもね・・・”という発言がなされていますから、今年の雪辱(去年はムーア騎乗で7着)が楽しみ。日本の競馬ファンは期待して待ちましょう。

 

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