ヨーク・イボア2009・千秋楽

4日間のヨーク・イボア開催も昨日で幕を閉じました。最終日のパターン・レースも2鞍ですが、こちらから行きましょう。
ストレンソール・ステークス(GⅢ、3歳上、1マイル208ヤード)、実は2年振りの施行になります。
2003年からGⅢに格上げされたマイル戦ですが、去年の日記をご覧になれば判るように、2008年のイボア開催は降り続く豪雨のために競馬場が冠水、パターン・レースは後日ニューマーケット競馬場などに場所を移して開催されたのでしたね。
しかしストレンソールについては代替なし。即ち去年は中止となったレースなのです。
2年振りに行われたストレンソール・ステークス、7頭立てで行われ、勝ったのは8対1のパラヴィチーニ Palavicini 。
2着は1馬身でドリーム・ロッジ Dream Lodge 、3着に4馬身半の大差が付いてパーフェクト・ストライド Perfect Stride の順。
9対4の1番人気フォーゴットゥン・ヴォイス Forgotten Voice は5着敗退。
馬場の中央から抜け出したパラヴィチーニは、唯1頭外ラチから先頭に立ったドリーム・ロッジに馬体を寄せ、最後の勝負でねじ伏せました。
エディー・エイハーンの騎乗。ジョン・ダンロップ調教師は前のレースに続いてこの日のダブル達成です。
パラヴィチーニは、これがパターン・レース初挑戦の3歳馬。
さて最終日のメインはナンソープ・ステークス(GⅠ、2歳上、5ハロン)。去年はヨークの冠水のため、遥か南のニューマーケット競馬場で行われました。
今年は嘘のように好天が続き、馬場も固すぎるほどのヨーク競馬場。17頭の登録から1頭が取り消し、最終的には16頭立て。
このレースは2歳馬にも解放されているのが特色で、実際に一昨年2歳馬として優勝したキングスゲイト・ネイティヴ Kingshate Native が今年も出走し、5対2の1番人気。
残念ながらキングスゲイト・ネイティヴは6着敗退し、見事に栄冠を手にしたのは、何と去年の代替レースを制した7歳のボーダーレスコット Borderlescott 。
2着は追い込むも首差及ばずベンバウン Benbaun 、こちらは8歳です。そして3着に今年ただ1頭挑戦した2歳馬レイディオヘッド Radiohead が1馬身4分の1差で続きます。
ボーダーレスコットを2年連続制覇に導いたロビン・バスティマン調教師は、ヨークシャーを本拠にする59歳の地元調教師。
去年はコース変更のため南に遠征、フロックではないかと噂されたものですが、今年は見事に本拠地で実力を証明。喜びも一入でしょう。
師にとってGⅠは2勝目。もちろんどちらもボーダーレスコットの勝利で挙げたものです。
今年は馬の気持ちを新鮮にする意味もあり、今回初めてネイル・カラン騎手が手綱を取りました。これも効果を発揮したようです。
ボーダーレスコットの目標は、去年3着に惜敗したアベイ・ド・ロンシャン賞。その後は招待を受けている香港に向かうかも知れません。
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