NYO、50回目のプロムス登場

8月4日のプロムス≪Prom 27≫はジャズの夕べと言うことで、当欄はパス。一日置いて8月5日のプロムスを聴きました。出掛けていて聴くのを2日間サボりましたが、もう一日取り返したことになります。
ということで、5日土曜日は毎年恒例になっている、若者のオーケストラ。今回は作曲家、教育者でもあるアデスが自作を含めた作品で客席の大喝采を浴びていました。

8月5日 ≪Prom 28≫
フランシスコ・コル Francisco Coll/Mural(ロンドン初演)
トーマス・アデス/Polaris
     ~休憩~
ストラヴィンスキー/春の祭典
 イギリス・ナショナル・ユース・オーケストラ National Youth Orchestra of Great Britain
 指揮/トーマス・アデス Thomas Adès

今回が50回目のプロムス出演となるイギリス・ナショナル・ユース・オーケストラ、もちろん年齢制限がありますから毎年のようにメンバーが交替していきます。卒業したメンバーの多くはプロのオーケストラに入団するようですから、若い時から色々な指揮者の薫陶を受けることで即戦力となることでしょう。
今年は前半に現代の作品を2曲続けて演奏し、後半はストラヴィンスキーの難曲でも知られるル・サークルで各人が腕を競うという趣向。

ところで、前半のコルとアデスは共に楽譜がフェイバー社から出版されていて、態々ここに概要を記さずとも出版社のホームページを見れば事足りる仕掛け。ネット社会になって被る最大の恩恵でしょうか。
スペインの作曲家コル、そのプロフィールは、

http://www.fabermusic.com/composers/francisco-coll

また作品は5楽章構成のグロテスクな交響曲と言うことで、ディオニソスとアポロの出会い。「春の祭典」に良く似た個所も出てきます。

http://www.fabermusic.com/repertoire/mural

スコアもバッチリ。

http://scorelibrary.fabermusic.com/Mural-31356.aspx

続くアデスについては改めて紹介することもないでしょう。日本でも良く聴かれる英国の最早大家。ポラリスという作品は14分ほど。副題はオーケストラへの旅となっていて、ソロ・ピアノで始まります。
作品については、

http://www.fabermusic.com/repertoire/polaris-5537

スコアは、

http://scorelibrary.fabermusic.com/Polaris-20622.aspx

後半のストラヴィンスキーは特に触れることもありますまい。

 

 

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