ドーヴィル開催が閉幕
イギリス、アイルランドに続いてフランスからもG戦3題です。こちらはドーヴィル競馬場の夏開催のフィナーレ、馬場は good 。
最初のモトリー賞 Prix de Meautry (GⅢ、3歳上、1200メートル)は7頭立て。ここ2戦のGⅠ戦では期待を裏切ったものの、短距離界ではトップクラスを争っているサインズ・オブ・ブレッシング Signs Of Blessing がイーヴンの1番人気。
レースはスタートから二手に分かれ、馬場中央は2頭、スタンド側に5頭。馬場中央を選んで先頭に立ったサインズ・オブ・ブレッシング、最後までスタンド側のメンバーに前を譲ることなく堂々の逃げ切り勝ちです。中央を走ったもう1頭、去年の勝馬で2番人気(42対10)だったフィンスバリー・スクエア Finsbury Square が2馬身差で2着に入り、スタンド側を先行していた最低人気(164対10)のスピリットフィックス Spiritfix が4分の3馬身差で3着。
フランソワ・ロホー厩舎、ステファン・パスキエ騎乗のサインズ・オブ・ブレッシングは、今期初戦のサン・ジョルジュ賞(GⅢ)に勝ってそのまま王道を快走すると期待されましたが、続くキングズ・スタンド・ステークス(GⅠ)で8着、更に今ドーヴィルでもモーリス・ド・ギースト賞(GⅠ)5着と頓挫。それでもこの日のGⅢ戦快勝で復活し、アベイ・ド・ロンシャン賞のオッズは7対1とレース前の人気を維持しています。
次は1マイルのカンセー賞 Prix Quincey (GⅢ、3歳上、1600メートル直線)。5頭立てとなり、今期未勝利ながら2・3歳時にG戦を1勝づつ挙げている4歳馬アタンデュ Attendu が11対10の1番人気。
そのアタンデュが好スタートからハナに立って逃げましたが、2番手に付けた2番人気(3対1)のディクトン Dicton が1ハロン進んだ地点で交わしての逃げ。それでも一旦は2番手に下げたアタンデュ、残り300メートルで再び先頭を奪い返すと、最後方から追い込む4番人気(56対10)ワイアレス Wireless を首差抑えて人気に応えました。ディクトンが4分の3馬身差で3着。
勝ったアタンデュは、クリストフ・ラッフォン=パリアス厩舎、マキシム・グィヨン騎乗。2歳時のラ・ロシェット賞(GⅢ)、去年のパレ・ロワイヤル賞(GⅢ)に次いでG戦は3勝目。去年の仏2000ギニーは9着でした。
今期は、去年勝ったパレ・ロワイアルで2着した後、リゾランジス賞(GⅢ)、メッシドール賞(GⅢ)と、何れもメゾン=ラフィットのGⅢ戦で連続3着。これが今期初勝利でもあります。
そして最後が、ドーヴィル大賞典 Grand Prix de Deauville (GⅡ、3歳上、2500メートル)。今年は7頭が揃い、ゴドルフィンの所有馬でコロネーション・カップ(GⅠ)2着のフロンティアーズマン Frontiersman がここでも17対10の1番人気。
逃げたのは最低人気(134対10)のミル・エ・ミル Mille Et Mille 、これを2番手でマークしていた2番人気(16対5)のドーハ・ドリーム Doha Dream が直線入口で交わして先頭に立ちましたが、後方3番手で待機した3番人気(9対2)のティベリアン Tiberian が4番手に上がって直線では外から伸び、粘るドーハ・ドリームを短首差交わしての優勝。3番手を並走していた4番人気(53対10)のトラヴェリング・マン Travelling Man が1馬身差の3着に入り、最後方から末脚に賭けたフロンティアーズマンは伸びず6着と、又しても期待に応えられませんでした。
勝ったティベリアンは、アラン・クエティル厩舎、オリヴィエ・ペリエが騎乗した5歳馬。ドーヴィル開催2週目のルー賞(GⅢ)に続くG戦2連勝ですが、前走も2着はドーハ・ドリームで、着差も短頭差でした。春にはデドーヴィル賞(GⅢ)も制しており、今期G戦は3勝。
予定通りメルボルン・カップに向かいますが、オッズは25対1になっています。
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