窪田オーナーのレアルトラ、今期G戦2勝目
8月の最終日、アイルランドのティッペラリー競馬場で地味なG戦が一鞍行われました。フェアリー・ブリッジ・ステークス Fairy Bridge S (GⅢ、3歳上牝、7ハロン100ヤード)。
馬場は soft 、12頭が出走し、前走デスモンド・ステークス(GⅢ)で2着した3歳馬のミュージック・ボックス Music Box が9対4の1番人気。実績というよりもエイダン・オブライエン厩舎人気でしょう。ここはシーミー・ヘファーナンが騎乗していました。
抜群のスタートだったのは2番人気(4対1)のレアルトラ Realtra でしたが、直ぐに下げてハナを6番人気(14対1)のダッチェス・オブ・フランス Duchess Of France に譲ります。馬群が馬場の良いスタンド側に流れ、5番手を進んだミュージック・ボックスが徐々に進出してきましたが、これをマークしていたレアルトラが残り50ヤードで抜け出すと、同じく先行から粘る3番人気(6対1)のドランファド・ベイ Drumfad Bay に1馬身4分の3差を付けて優勝。ミュージック・ボックスは更に1馬身差の3着でした。
レアルトラは英国のロジャー・ヴァリアン厩舎、コリン・キーン騎乗の5歳馬で、オーナーは窪田康志氏。この馬とオーナーについては、7月5日に同馬がブラウンスタウン・ステークス(GⅢ)に勝った時にも詳しくレポートしておきましたから、そちらをご覧ください。
前回フェアリーハウスでの勝利の後、レアルトラはドーヴィルに遠征してロッシルド賞(GⅠ)で9着。さすがにGⅠ戦では荷が重かったようですが、自身のクラスであるGⅢで3勝目を記録しました。母が重馬場を得意としただけあって、これからが彼女の季節かも知れませんね。
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