今日のヨーロッパ参戦馬(エ女王杯)

そろそろ暇になるので、ウン十年振りに日本の競馬についても考えてみようかな、と考えています。とは言っても日本競馬はド素人ですから、ヨーロッパ的視点で。
たまたま今日の京都、エリザベス女王杯にヨーロッパから2頭が招待されているようです。ほとんど勝つチャンスはないみたいで、人気も情報もありません。そこで多少の情報を紹介しましょう。
先ず、今のところ単勝で33.1倍というフェアブリーズ。Fair Breeze ですね。私流の表記ならフェア・ブリーズ。
2003年4月12日生まれの鹿毛/黒鹿毛の牝馬。父はシルヴァーノ、母はフェアウインド、母の父はアンドラングという純粋なドイツ産馬です。
今年5歳。戦績は2歳時2戦未勝利、3歳時10戦4勝、4歳時7戦1勝、5歳の今年は6戦2勝、通算で25戦7勝です。
3歳時には牝馬ながらオーストリア・ダービーに挑戦して6着に入っています。この年の秋にドイツのリステッド戦で3連勝、本格化したと言えるのでしょうね。
4歳時にはパターンクラスに格上げし、ドイツのみならずフランスやイタリアのパターンレースに挑戦、イタリアのGⅠ戦であるリディア・テシオ賞で2着に入りました。
そしてドイツのGⅢヘッセン・ポカルに優勝、目出度くパターン競走勝馬の仲間入りを果たしています。
5歳時は、いきなりフランスのパターン・レースで連勝し注目されます。4月のシャンティーのアレ・フランス賞(Ⅲ)、5月はサン=クルーのコリダ賞(Ⅱ)。どちらも牝馬限定戦ですが、先行して抜け出す競馬をしていました。
このあとパターンレースで3着、2着、2着と続き、10月5日のGⅠ戦オペラ賞で14頭立てのしんがり負け。人気も25対1でしたから、GⅠでは荷が重かったのでしょう。
オペラ賞は私の日記でも紹介していますが、人気のラッシュ・ラッシズが2着、勝ったのはフェアブリーズと同じドイツのレディー・マリアンでしたね。
調教師はマリオ・ホーファー、馬主はマルガレーテ社という法人のようです。共同馬主なんですかね。
レーシング・ポスト紙の評価は110。パターンレースに勝ったときの評価より、その後の入着の評価の方が高くなっています。
続いてトレラピッド。Tres Rapide ですから、私ならトレ・ラピッド。「非常に速い」という意味です。
2005年4月11日生まれですからまだ3歳。鹿毛の牝馬です。(誕生日はフェアブリーズと1日違い)
父はアナバー・ブルー、母はトレ・ラヴィ、母の父はモンスン。
調教師のパンタル師の拠点がフランスなのでフランス馬ということになっていますが、牝系は完全にドイツ系ですね。
特に目立った血統ではないのですが、母のトレ・ラヴィ Tres Ravi の兄弟にトレ・ウールーズ Tres Heureux という男馬がいます。フランス語ですからトレズールーズとリエゾンすべきかな。
で、このトレズールーズ(非常に幸せ)という馬は、ドイツで最も高齢でステークス競走に勝った、という記録の保持者だそうです(何歳かは未調査)。
ということは、叔父さんにトレズールーズを持つトレ・ラピッドは、年齢を加えるごとに実力を増すタイプである可能性が大きいということにもなりそうですね。
トレラピッドの成績は、2歳時1戦未勝利、3歳時7戦2勝で、通算8戦2勝。
今年はフランスのローカル競馬とメゾン=ラフィットの一般戦に勝ったあと、ドイツ・オークスに挑戦して4着。
フランスに戻ってからはロワイアリュー賞(GⅡ)で2着、フロール賞(GⅢ)が3着。共に最後方からの競馬で、直線一気の追い込みというタイプです。
レーシング・ポスト紙の評価は113が最高。ロワイヤリュー賞2着の実績ですね。
エリザベス女王杯の前売りでは39.3倍だそうですが、ひょっとして逆転があるとすればトレラピッドの方じゃないか、と私は思いますね。
ヨーロッパ参戦の2頭だけで比較すれば、前走大敗でシーズンを終えた感のあるフェアブリーズより、パターンレース未勝利で実績は下ながら、将来性のあるトレラピッドの複勝馬券で遊ぶ、というのが面白いかも。
私の予想なんか信じちゃあいけませんよ。念のため。

 

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