プロムス2019開幕
昨日の19日、英国名物のプロムスが125年目のシーズンを迎えました。私も2011年頃から毎年BBCラジオの無料放送を聴き続け、当ブログ内でもいくつかを紹介してきました。
去年は流石に煩わしくなって記事をアップするのは控えましたが、今年はパソコン回りも充実し、念願のNAS化が完成。その記念にと思い、記録だけでも紹介することにしましょう。あくまでも気が向くまま、不定期のレポートになります。
今年はプロムナード・コンサート(プロムス)の創設者ヘンリー・ウッドの生誕150年に当たり、ウッドに因縁の深い作品が並ぶのが特徴でしょう。加えて今年はアポロ11号が人類初の月面友人着陸を果たしてから50年、正にこれを書いている7月20日がその記念日にあたります。プロムスでも宇宙絡みの作品がいくつか取り上げられますが、オープニングの最初を飾る新曲「旅は長く、記憶は短い」は、月面着陸50年記念の作品だそうです。ということで、今年のプロムスのラインナップはこちらからご覧ください。
https://www.bbc.co.uk/events/r3j38g/by/date/2019
7月19日 ≪Prom 1≫
ゾーシャ・ディ・カストリ Zosha Di Castri/Long Is the Journey-Short Is the Memory
ドヴォルザーク/金の紡ぎ車
~休憩~
ヤナーチェク/グラゴル・ミサ
BBC交響楽団
指揮/カリーナ・カネラキス Karina Canellakis
ソプラノ/アスミック・グリゴリアン Asmik Grigorian
メゾ・ソプラノ/ジェニファー・ジョンソン Jennifer Johnston
テノール/ラディスラフ・エルガ Ladislav Elgr
バス・バリトン/ヤン・マルティニク Jan Martinik
オルガン/ペーター・ホルダー Peter Holder
合唱/BBCシンガーズ、BBCシンフォニー・コーラス
近年のクラシック音楽界、これまでは圧倒的に男性がリードしてきた作曲と指揮の分野に女性の進出が著しく、開幕コンサートもそれを象徴するようなプログラムですね。意識的な企画なのでしょう。女性指揮者がオープニングを任されるのはプロムス史上初? かしら。カネラキスのプロフィールはこちらからどうぞ。
今年の開幕を告げる作品は、冒頭にも紹介したように月面着陸50周年を祝するもの。合唱付きの作品で、ここではBBCシンガーズが歌います。作曲家のカストリはカナダ生まれ、ニューヨークを拠点に活動する女性作曲家で、プロフィールはこちら。
http://www.zoshadicastri.com/about
前半の2曲目、ドヴォルザークはプロムス初演とのこと。
後半のヤナーチェクは、ヘンリー・ウッドが1930年にプロムスで初めて紹介した作品。グラゴル・ミサのバス・バリトンは、当初 Eric Owens と発表されていました。
楽章間で拍手が起きるのは如何にもプロムスで、特に第3曲「グローリア」(Slava)のあとでは歓声すら上がっていました。無料ですから、雰囲気だけでも味わってみては如何?
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