バイエルン放響@プロムス2019(1)

7月の残り二日間、プロムスにバイエルン放送交響楽団が登場します。海外からのオーケストラとしては、プロムス2日目のバンベルク交響楽団に次いで2団体目。

7月30日 ≪Prom 15≫
ベートーヴェン/交響曲第2番

     ~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番
 バイエルン放送交響楽団
 指揮/ヤニック・ネゼ=セガン Yannick Nezet-Seguin

当初はヤンソンスが振る予定でしたが、体調に大事をとってこの夏は全ての予定をキャンセル。その代役としてカナダの俊英ネゼ=セガンが呼ばれました。曲目もショスタコーヴィチの第10から第5に変更されています。ヤンソンスが聴けないのは残念ですが、ネゼ=セガンなら文句は出ないでしょう。

バイエルン放響の2回はプロムスのテーマを離れ、極めてオーソドックスなプログラム。あれこれ考えずにトップクラスの名演を楽しみましょう。
前半のベートーヴェンは、伝統の上に新しい流れを加味した演奏。楽譜の指定を忠実に守り、特にフォルテとフォルティッシモの違いをキッチリ弾き分けたオーソドックスな解釈でした。先般のノット/東響のベートーヴェンと共通するのは、第3楽章でスケルツォが再現されるときも繰り返しを全て実行すること。異なるのは、バイエルンがあくまでも筋肉質な演奏なのに対し、ノットのはボディービルダーのように極端な体型を誇示するところでしょうか。

ショスタコーヴィチに続き、ムソルグスキーの「ホヴァンシチーナ」から前奏曲「モスクワ河の夜明け」。もちろんショスタコーヴィチによるオーケストレーション版です。

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