バイエルン放響@プロムス2019(2)

昨日に続いてバイエルン放送交響楽団の二日目は、以下のプログラム

7月31日 ≪Prom 17≫
シベリウス/交響曲第1番
     ~休憩~
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番
R.シュトラウス/組曲「ばらの騎士」
 バイエルン放送交響楽団
 指揮/ヤニック・ネゼ=セガン Yannick Nezet-Seguin
 ヴァイオリン/ギル・シャハム Gil Shaham

ヤンソンスの休養宣言に伴って指揮者がネゼ=セガンに替わりましたが、二日目のコンサートはソリストも当初発表のリサ・バティアシュヴィリ Lisa Batiashvili からシャハムに替わりました。理由は知りませんが、指揮者との関係でしょうか。

初日のレポートでプロムスのテーマとは無関係と紹介しましたが、実は二日目のプログラムは、今年のもう一つのテーマであるヘンリー・ウッド生誕150年を記念した選曲でした。
つまり前半のシベリウスは1903年に、後半のプロコフィエフも1936年にヘンリー・ウッドがプロムスで紹介したのが夫々の英国初演だったのですね。シベリウスは無理としても、1936年のプロムスでプロコフィエフを聴いた、というロンドンっ子がいるのかも知れません。

3曲とも敢えて付け加えることもない名曲。地元のオーケストラのコンサートでは楽章間に拍手が起きるプロムスですが、バイエルン放響ではみな静かに聴いています。やはり海外からの賓客には遠慮するという暗黙の了解でもあるのでしょうか。

後半、ソリストもオーケストラもアンコールがありました。シャハムはバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番から第3楽章ガヴォットを、オーケストラはシベリウスの悲しきワルツを。
シャハムのバッハ、装飾音(アポジャトゥーラ)を交え、足でリズムを取りながら完璧な演奏でした。

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