プロムスのヘンデル・シリーズ

8月最後の金曜日に行われたプロムスは、ヘンデル・シリーズの一環としてジェフタが演奏されました。

8月30日 ≪Prom 55≫
ヘンデル/オラトリオ「ジェフタ」
 Scottish Chamer Orchestra
 指揮/リチャード・エガー Richard Egarr
 ジェフタ/アラン・クレイトン Allan Clayton
 アイフィス/ジャニーヌ・ド・ビーク Jeanine De Bique
 ストーゲー/ヒラリー・サマーズ Hilary Summers
 ヘイモール/ティム・ミード Tim Mead
 ゼイブル/コディー・カトルバウム Cody Quattlebaum
 天使/ローワン・ピアース Rowan Pierce
 合唱/Scottish Chamber Orchestra Chorus

ウッカリしていて気が付きませんでしたが、プロムスでは毎年ヘンデルの大作が連続して取り上げられているそうで、去年のテオドーラの成功に続くヘンデル・サイクルの一つ。ジェフタは聖書の士師記に基づくオラトリオで、ヘンデルのオリジナルのオラトリオとしては最後のものです。
作曲当時ヘンデルは眼病を患っており、作曲は中々捗らなかったようで、他からのアレンジなども多く含まれている由。それでも圧倒的なポリフォニーの世界を満喫できました。

因みにこのオラトリオ、日本の音楽辞典やCDなどの表記は「イェフタ」となっていますが、今回の歌手の発音、BBCのコメンテイターの紹介などを聞いて、「ジェフタ」としました。登場人物の呼び方もこれに倣って変更していますので、悪しからず。

スコティッシュ室内管は、古楽のアンサンブル。今回は第1幕と第2幕の間に休憩が入ります。
東京・春・音楽祭でもお馴染みのエガーは、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの音楽監督。ハープシコード奏者でもあり、この日も鍵盤を弾きながらの演奏。念のためプロフィールをご覧ください。

https://www.intermusica.co.uk/artist/Richard-Egarr

エガーには出てくるなり大歓声が浴びせられ、本場では大人気であることが改めて判りました。客席も曲間での拍手は一切なく、僅かに第2幕と第3幕の間に軽く拍手が起きるだけ。ヘンデルの大作に集中していることが聞き取れます。

それにしても素晴らしい作品ですね。私はメサイア以外のヘンデルのオラトリオは殆ど知りませんが、次々と繰り出される見事な音楽に新鮮な歓びを感じました。どれも素晴らしいのですが、特に第2幕を締め括る合唱は圧巻。この長大で複雑なコーラスを知っただけでも大収穫と言えるでしょう。
プロムスのヘンデル・シリーズ、来年は何が取り上げられるのか。心待ちにしましょう。

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