スコティッシュ室内管の独墺作品
引き続き今年のプロムス、15日はスコティッシュ室内管弦楽団が登場し、首席指揮者ティッチアーティの指揮でドイツ・オースリアの作品が演奏されました。
8月15日 ≪Prom 40≫
ブラームス/悲劇的序曲
ベルク/ヴァイオリン協奏曲
~休憩~
トーマス・ラルヒャー/Nocturne – Insomnia(英国初演)
シューマン/交響曲第3番
スコティッシュ室内管弦楽団 Scottish Chamber Orchestra
指揮/ロビン・ティッチアーティ Robin Ticciati
ヴァイオリン/クリスチャン・テツラフ Christian Tetzlaff
前半はブラムースとベルク、特に感想はありませんが、ベルクではテツラフの曖昧さのない名演が光りました。
早速に後半。最初に取り上げられたのは、オーストリアの作曲家兼ピアニストであるラルヒャー作品の英国初演。
ラルヒャーは去年のプロムスで第2交響曲をビチュコフが指揮したので、その時のレポートも参考にしてください。去年に続いて自身のホームページを紹介すると、
今回の作品はショット社から出版されていて、作品解説はこちらから↓
https://en.schott-music.com/shop/nocturne-insomnia-no234775.html
基本的には1.5管編成。特殊な楽器として和太鼓(大太鼓)やアコーディオンが入り、演奏者がノイズを出すのが面白い所。実況を聴いていると、これは映像があった方が楽しめそう。
メインのシューマンは、同コンビでリン Linn に全曲録音があります。NMLでも配信中ですから、この際全曲を聴き、プロムス・ライヴと聴き比べてみては如何。
実際に私もそうしてみました。当たり前と言えばそれまでですが、プロムスのライヴとCD録音の印象はほとんど同じ。改めて現代のデジタル技術が演奏の特質を忠実に捉えていることに感心した次第です。
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