海と絵画
１３日のＢＢＣスコティッシュに続き、ＢＢＣウェールズも先週から引き続いての登場。見出しの様に海と絵画に因んだ作品を並べました。
８月１５日 ≪Prom 39≫
メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」
エルガー/歌曲集「海の絵」
～休憩～
エロリン・ウォレン Errollyn Wallen/This Frame is Part of the Painting (世界初演)
ムソルグスキー＝ラヴェル/展覧会の絵
BBC National Orchestra of Wales
指揮／エリム・チャン Elim Chan
メゾ・ソプラノ／カトリナ・モリソン Catriona Morison
このコンサート、今年の特色でもある女性指揮者と女流作曲家に脚光が浴びた公演とも言えるでしょう。これがプロムス・デビューとなるエリム・チャンは香港出身の指揮者で、今年からアントワープ交響楽団の首席指揮者に就任する予定だそうです。今香港は大変な状況ですが、この日の声援をパワーに変えていってもらいたいと思います。プロフィールは、
エルガーとウォレンの新作初演を歌うカトリナ・モリソンも、プロムス・デビュー。一昨年カーディフのコンクールで優勝した素晴らしいソプラノで、今回もパワフルな歌唱を楽しみました。
後半の最初に取り上げられたエロリン・ウォレンも女性。英領ベリーズに生れた作曲家であり、歌手でもあるそうです。
http://www.errollynwallen.com/
ＢＢＣの委嘱で作曲された新作は、「額縁も絵の一部」とでも訳すのでしょうか、英国の画家ハワード・ホジキン Howard Hodgkin (1932-2017) の絵に対するオマージュ。なるほどホジキンの作品をネットで鑑賞してみると、特に晩年の作品はカンヴァスから額縁にまではみ出す様にして描かれている作品が多いようです。１０分ほど、相当な歌唱力が要求される作品と聴きました。楽譜に付いては不明です。
最後は、言わずと知れた絵画の印象を音にした名曲。
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