ユジャ・ワン×チョン・ミュンフン+ドレスデン

ウィーン・フィルの二日間に続いて、5日はドレスデン・シュターツカペレが登場しました。残り2週間ともなると海外(英国から見て)のオーケストラが連日のように聴けるのがプロムス。来週はブレーメンのドイツ・カンマーフィル、チェコ・フィル、NDR放送フィルが控えています。
今回のドレスデンは、首席客演指揮者を務めるチョン・ミュンフン。ソリストに人気絶頂のユジャ・ワンを迎えるとあって、チケットは完売だったようです。

9月5日 ≪Prom 63≫
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
     ~休憩~
ブラームス/交響曲第2番
 ドレスデン・シュターツカペレ
 指揮/チョン・ミュンフン Myung-Whun Chung
 ピアノ/ユジャ・ワン Yuja Wang

プログラムは天下の名曲が2曲。作品について記すこともないでしょう。
前半、ユジャ・ワンが登場するだけで客席は大騒ぎ。日本では見られない歓迎振りを観察するのも一興でしょうか。

ネットで聴いている限り、二人の競演するラフマニノフは一期一会的なパッションに溢れたもの。これ、そのままライヴ盤として発売する訳にはいかないと思いますがどうでしょうか。それでも客席は興奮の坩堝に巻き込まれていました。
当然ながらファンの要望はアンコール。ワンは心得ていて2曲をサービスしてくれました。ラフマニノフのヴォカリーズと、アート・テイタム版のティー・フォー・トゥー。後者は楽譜付きのユーチューブがアップされています。

後半のブラームス、音だけ聴いていてもウィーン・フィルとの違いは歴然。東京でも名門オケの聴き比べが可能ですが、プロムスでも日常茶飯事です。プロムスのシーズン通し券を買えば、1回あたりのチケット代は円換算でも3桁で済む程度。こんな生活を夢見るのもあり、かな。

オーケストラも突然アンコールを始めます。同じブラームスからハンガリー舞曲第1番。客席の総立ちが目に浮かぶようでした。
ところでプロムスのツイッターを見て一驚。この日のメンバー表の一部がアップされていて、何と第1ヴァイオリンに「Franz Schubert」の名前が!! おお、どんな人なんだろうか。

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