オスロ・フィルのベートーヴェン田園(オンライン)

今、オスロから帰ってきたところです(笑)。先ほどはアムステルダムのコンセルトヘボウでドヴォルザークを聴いたばかりですが、ほぼ同じ時間にライヴ配信されていたのが、オスロ・フィルの無観客コンサート。以下のプログラムでした。

ベートーヴェン/交響曲第6番
 管弦楽/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮/アルヴィド・エンゲゴール Arvid Engegard
 配信チャンネル/Oslo Philharmonic

オスロ・フィルもかなり前から独自のユーチューブ・チャンネルを使ってアーカイヴ配信を行っていましたが、御多分に漏れず目下活動休止中。そこで新たにMellomspill シリーズ なるものをスタートさせ、既にいくつかのプログラムが配信されています。「メロムスピル」とでも読むのでしょうか、意味は「間奏曲」とのことで、通常の演奏活動に戻るまでの間奏曲としてお楽しみください、ということでしょう。

このデジタル・コンサートは無料ですが、献金もできる仕組み。現地時間の昨夜(時間は不明)ライブで配信され、現在は何時でも見ることが出来ます。ユーチューブから Oslo Philharmonic で検索してみてください。
またオーケストラの公式ホームページからもアクセス可能で、こちらの方が情報を多く集められるでしょう。英語版を選択できます。

https://ofo.no/en/

指揮者は1963年生まれ、ヴァイオリンとピアノ奏者からスタートされた方のようで、ロッケンハウスやザルツブルク音楽祭などでも活躍されてきたとのこと。正式な発音は判りませんが、CDなどではアルヴィド・エンゲゴールと表記されているようです。かなり情熱的に振るタイプで、指揮棒は使いません。冒頭、ベートーヴェンへの思いが語られました。

オスロ・フィルと言えば、以前マリス・ヤンソンスが首席指揮者を務めていたころにブレイク。確かその頃トランペットを吹いていたのがアンドリス・ネルソンスじゃなかったかしら。

演奏はオスロ・コンサートホールで行われ、演奏の途中にノルウェー各地の風景がライヴ映像で挿入されます。如何にもこの季節らしく白夜の感じが良く捉えられていて美しい。山や森には未だ残雪も残っていて、田園交響曲のバックには相応しいと思いました。
オーケストラは、ここもソーシャル・ディスタンス配置ですが、コンセルトヘボウに比べればずっと密な印象。互いの間隔は1メートルも無いように見えました。弦楽器は通常よりは少人数と思われ、コントラバスが3人、チェロも5人というサイズです。もちろん譜面台は一人づつで、マスク着用の奏者は見られませんでした。

いわゆるピリオド系ではないものの、人数が少ないことを上手く利用して活き活きとした活力を引き出し、推進力に満ちた中々のベートーヴェンを聴かせてくれます。
演奏が終了すると、全員が無人の客席に向かって起立するところで配信終了。次回は6月15日と予告され、今からリマインダーも設定することが出来ます。曲目は不明。

コンセルトヘボウの音質・画質を優秀とランク付けしましたが、その手前、こちらは超優秀とでもしておきましょうか。4K映像なのでしょうか、風景も含めて最高級の画質が楽しめます。
但し演奏中のカメラワークの動きがかなり頻繁で、個人的にはもう少しゆっくり演奏風景を捉えてほしかった、とも感じました。

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