京都市交響楽団・東京公演

京響からこんなメールが届いていて、行かないわけにはいきません。
http://kajimotoeplus.eplus2.jp/article/113299609.html
で、今サントリーホールから帰ったばかりの速報です。出演したオケのメンバー、今頃は帰りの新幹線でグッタリしているかも知れません。
《京都市交響楽団・東京公演》
バーバー/弦楽のためのアダージョ
ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルー
     ~休憩~
バーンスタイン/管弦楽のためのディヴェルティメント
バーンスタイン/「ウェスト・サイド・ストーリー」シンフォニック・ダンス
 指揮/広上淳一
 ピアノ/清水和音
 コンサートマスター/渡邊穣
 フォアシュピーラー/泉原隆志
 ソロ・チェロ/上村昇
この公演チケット、事務所に電話した時は入れ食い状態で、どこでも好きな席が手に入りました。1階10列目の真ん中を選びましたが、これでは閑古鳥が鳴いているのかと心配したほど。
ところが実際にはかなり客席が埋まっていて、8割以上は入っていたようです。いや、もっとかな。その聴衆、1割ほどは和服姿の方たちで、京都から遠征してこられたファンも多かったのじゃないでしょうか。京都市長も和服で出迎えていましたからね。
ホールに着くと、エントランスに「花灯路」というものが並べられ、赤坂の一角が京都に占領されたよう。どことなく雰囲気の和むサントリーでした。
開演前にマエストロのプレトーク。プレトークの習慣を今シーズンから京響に登場する指揮者に義務付けているとかで、客演指揮者陣にも到って不評の由。提案者である広上氏も後悔頻り、そんな軽い話題でトークが始まります。
一つ印象的だったのは、“私が京響を初めて振ったのは23年前? でしたが、そのときは凄く恐いオケで、二度とこんなオーケストラを振るもんか”と思ったのだそうです。
それから時は流れ、要するにオーケストラは劇的に変わったということ。こんな話を平気で出来るところが、正に変わった所なのでしょう。
この日はアメリカ・プログラム。メンバーは皆やる気満々、楽しそうに演奏していたのは曲目の所為だけではなかったでしょう。
マエストロの紹介どおり、実に生き生きとし、ブリオに満ちた音楽が炸裂していました。
この日のプログラムでは、管楽器のメンバーが見事な腕前を披露してくれましたね。
特にクラリネット首席・小谷口直子(ラプソディー・イン・ブルー)、オーボエ首席・高山郁子(ディヴェルティメント)、フルート首席・清水信貴(ウェスト・サイド・ストーリー)が光ります。
ブラス・セクションも安定した実力。
弦楽器の量感がやや不足しているように感じましたが、これはメンバー数自体が1プルト分少ないためでしょうか。ここを充実させれば、ワールド・クラスは目前です。
エキサイティングなバーンスタインで客席が沸いた後、癒しのアンコールはアンダーソンの「忘れられた夢」。
京都市交響楽団の東京公演、“二度とこんなオケ聴きに来るもんか”などとは言わせませんね。来年もベートーヴェン第4他のプログラムで見参するそうです。早めにチケットを抑えねば・・・。

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