大荒れの1000ギニー
ガナーティ・ショックで気分も萎えがちですが、ここは取り直して1000ギニーレポートです。
その前に、馬の名前の読み方に付いて。
この日記にも度々登場してきた「Cuis Ghaire」、何と読むのでしょうか。私は無理矢理フランス風に「キュイ・ゲール」としてきました。ところが昨日のレース実況を聞いていると、どうしても「クシ・ゴーラ」としか聞こえません。何処をどう読めばクシ・ゴーラになるのでしょうか。
私の耳は演奏会日記でもお判りのように自慢できるものじゃありませんが、今後はクシ・ゴーラと表記することにしましょう。
ボルジャー厩舎は馬主さんの趣味でゲール語の名前を持つ馬が多く、多分この馬名もゲール語だろうと想像します。意味は今のところ判りません。
さて1000ギニー、馬場が固いためにアゲインが出走取り消し、14頭が出走してきました。
昨日もブログ中継を見ていたのですが、賭け金はどんどんと本命馬レインボウ・ヴューに流れ込み、賭けていなくとも恐ろしいくらいの8対11にまで上昇していました。
私の懸念は見事に的中。レインボウ・ヴューは5着に沈んでしまいます。
勝ったのは20対1の大穴ガナーティ。2着に彼のクシ・ゴーラ、これは12対1、1馬身半差です。
3着は更に1馬身4分の1でスーパー・スルース、これは何と33対1。
映像を見ましたが、1・2着はレースがスタートしてからそのまんま。日本で言う、行った行ったの競馬でした。
3着以下は混戦で、オブライエン厩舎のハート・シェイプトが4着、レインボウ・ヴュー5着、パドックの状態が抜群だったペニーズ・ギフト6着、無敗のシリアス・アティテュード7着。この辺りはチョッとしたことで入れ替わりそうな一団でしたね。
ガナーティはハムダン・アル・マクトゥーム氏の持馬。調教師は今年72歳(1937年4月2日生まれ)、先月3000勝を達成したばかりの名伯楽バリー・ヒルズ翁。騎手は息子のリチャード・ヒルズ。
ヒルズ師にとっては英国のクラシック5勝目。1000ギニーは1978年のエンストーン・スパーク Enstone Spark 以来の2度目となります。
ヒルズ騎手はこれが6勝目のクラシック制覇、1000ギニーは3勝目(1995年ハライヤー Harayir 、2000年ラーハン Lahan)と最も得意とするクラシックです。
この所ヒルズ師は引退が噂されていますが、あるいは今シーズンが最後になるかも知れません。後継者も育っていますからね。
有終の美を飾ることになるのかどうか、今シーズンのヒルズ厩舎は既に21頭の勝馬を記録し、快進撃は止まる所を知りません。
ガナーティの血統については別に取り上げますが、近親にダービー馬ナシュワンを持つクラシック血脈。オーナーサイド以上にヒルズ師が確信を持って出走させた器ではあります。
それにしてもこれが僅か3戦目。前2走は2歳時のポリトラック・コースでしたから、パターン競走は勿論、芝コースも初めてというサプライズでした。この辺が「クラシック血統」の恐いところですね。
距離も2000メートルまでは問題なさそうで、早速オークスの人気馬に挙げられています。しかし馬主側からは1マイル半の距離に疑問、アスコットのコロネーションが現実的と、水を差す発言もなされていました。
期待を裏切ったレインボウ・ヴュー、ゴスデン師は敗因を徹底して固い馬場に求めています。もし本命でなければ出走を取り消しただろう、と。
実際、馬場の固さは想像を絶するものがあったようで、開催を通じて出走取り消しが多数ありましたし、1000ギニーでもアスペン・ダーリンが故障を発生して競走中止しています。
この日の第1レースに騎乗したアラブのアジテビ騎手も、“馬場は速い、速い。まるで道路を走っているみたいだ”と言ってましたね。
陣営としては、同じ馬主(ストローブリッジ氏)でネル・グィンを圧勝したファンテイジアが出ていれば、ということも考えたのじゃないでしょうか。
二兎を追うものは・・・。フランスはどうなりますか。
2000ギニー3着、1000ギニー2着と抜け目無いボルジャー陣営、クシ・ゴーラはアイルランド1000ギニーに向かう意向。
2000ギニー2着、1000ギニー3着のブライアン・ミーハン師、もし馬場がこれほど固くなければ両方とも勝っていたさ、とは良く言うよ。スーパー・スルースはフランス・オークスを目指す由。
オブライエン/ムルタのコンビは両ギニー共に4着。今年はツキがありませんでしたが、シーズン初戦を考えればこれからに期待でしょう。
この日はもう一つのパターン・レース、ダーリア・ステークス(GⅢ、4歳上牝、1マイル1ハロン)が行われましたが、1頭取り消しの4頭立てという低レヴェル。
4対11の1番人気に推されたへヴン・セント Heaven Sent が去年に続いて連覇を果たしています。スタウト厩舎、ムーア騎乗。
2着は1馬身4分の1でキャシルダ Casilda 、3着は更に2馬身でバーシバ Barshiba 。
リステッドのオークス・トライアル、プリティ・ポリー・ステークスにはエリザベス女王陛下所有のゴールデン・ストリーム Golden Stream も出走しましたが、6着敗退。こちらはゴスデン厩舎がテイク・ザ・ヒント Take The Hint でギニー敗退の憂さを晴らしています。
その前に、馬の名前の読み方に付いて。
この日記にも度々登場してきた「Cuis Ghaire」、何と読むのでしょうか。私は無理矢理フランス風に「キュイ・ゲール」としてきました。ところが昨日のレース実況を聞いていると、どうしても「クシ・ゴーラ」としか聞こえません。何処をどう読めばクシ・ゴーラになるのでしょうか。
私の耳は演奏会日記でもお判りのように自慢できるものじゃありませんが、今後はクシ・ゴーラと表記することにしましょう。
ボルジャー厩舎は馬主さんの趣味でゲール語の名前を持つ馬が多く、多分この馬名もゲール語だろうと想像します。意味は今のところ判りません。
さて1000ギニー、馬場が固いためにアゲインが出走取り消し、14頭が出走してきました。
昨日もブログ中継を見ていたのですが、賭け金はどんどんと本命馬レインボウ・ヴューに流れ込み、賭けていなくとも恐ろしいくらいの8対11にまで上昇していました。
私の懸念は見事に的中。レインボウ・ヴューは5着に沈んでしまいます。
勝ったのは20対1の大穴ガナーティ。2着に彼のクシ・ゴーラ、これは12対1、1馬身半差です。
3着は更に1馬身4分の1でスーパー・スルース、これは何と33対1。
映像を見ましたが、1・2着はレースがスタートしてからそのまんま。日本で言う、行った行ったの競馬でした。
3着以下は混戦で、オブライエン厩舎のハート・シェイプトが4着、レインボウ・ヴュー5着、パドックの状態が抜群だったペニーズ・ギフト6着、無敗のシリアス・アティテュード7着。この辺りはチョッとしたことで入れ替わりそうな一団でしたね。
ガナーティはハムダン・アル・マクトゥーム氏の持馬。調教師は今年72歳(1937年4月2日生まれ)、先月3000勝を達成したばかりの名伯楽バリー・ヒルズ翁。騎手は息子のリチャード・ヒルズ。
ヒルズ師にとっては英国のクラシック5勝目。1000ギニーは1978年のエンストーン・スパーク Enstone Spark 以来の2度目となります。
ヒルズ騎手はこれが6勝目のクラシック制覇、1000ギニーは3勝目(1995年ハライヤー Harayir 、2000年ラーハン Lahan)と最も得意とするクラシックです。
この所ヒルズ師は引退が噂されていますが、あるいは今シーズンが最後になるかも知れません。後継者も育っていますからね。
有終の美を飾ることになるのかどうか、今シーズンのヒルズ厩舎は既に21頭の勝馬を記録し、快進撃は止まる所を知りません。
ガナーティの血統については別に取り上げますが、近親にダービー馬ナシュワンを持つクラシック血脈。オーナーサイド以上にヒルズ師が確信を持って出走させた器ではあります。
それにしてもこれが僅か3戦目。前2走は2歳時のポリトラック・コースでしたから、パターン競走は勿論、芝コースも初めてというサプライズでした。この辺が「クラシック血統」の恐いところですね。
距離も2000メートルまでは問題なさそうで、早速オークスの人気馬に挙げられています。しかし馬主側からは1マイル半の距離に疑問、アスコットのコロネーションが現実的と、水を差す発言もなされていました。
期待を裏切ったレインボウ・ヴュー、ゴスデン師は敗因を徹底して固い馬場に求めています。もし本命でなければ出走を取り消しただろう、と。
実際、馬場の固さは想像を絶するものがあったようで、開催を通じて出走取り消しが多数ありましたし、1000ギニーでもアスペン・ダーリンが故障を発生して競走中止しています。
この日の第1レースに騎乗したアラブのアジテビ騎手も、“馬場は速い、速い。まるで道路を走っているみたいだ”と言ってましたね。
陣営としては、同じ馬主(ストローブリッジ氏)でネル・グィンを圧勝したファンテイジアが出ていれば、ということも考えたのじゃないでしょうか。
二兎を追うものは・・・。フランスはどうなりますか。
2000ギニー3着、1000ギニー2着と抜け目無いボルジャー陣営、クシ・ゴーラはアイルランド1000ギニーに向かう意向。
2000ギニー2着、1000ギニー3着のブライアン・ミーハン師、もし馬場がこれほど固くなければ両方とも勝っていたさ、とは良く言うよ。スーパー・スルースはフランス・オークスを目指す由。
オブライエン/ムルタのコンビは両ギニー共に4着。今年はツキがありませんでしたが、シーズン初戦を考えればこれからに期待でしょう。
この日はもう一つのパターン・レース、ダーリア・ステークス(GⅢ、4歳上牝、1マイル1ハロン)が行われましたが、1頭取り消しの4頭立てという低レヴェル。
4対11の1番人気に推されたへヴン・セント Heaven Sent が去年に続いて連覇を果たしています。スタウト厩舎、ムーア騎乗。
2着は1馬身4分の1でキャシルダ Casilda 、3着は更に2馬身でバーシバ Barshiba 。
リステッドのオークス・トライアル、プリティ・ポリー・ステークスにはエリザベス女王陛下所有のゴールデン・ストリーム Golden Stream も出走しましたが、6着敗退。こちらはゴスデン厩舎がテイク・ザ・ヒント Take The Hint でギニー敗退の憂さを晴らしています。
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