2009クラシック馬のプロフィール(6)

昨日に続いてアイルランドのクラシック馬、今回は愛1000ギニーを勝ったアゲイン Again です。
マスタークラフツマンと同様、父はデインヒル・ダンサー Danehill Dancer 、母はスタミナ系という所が共通しています。
母は未出走馬のカンブレス Cumbres 。産駒でアゲインの他に勝ったのは3頭、うち2頭は父がデインヒル Danehill です。デインヒルはもちろんデインヒル・ダンサーの父。
このうちアルカディナ Arkadina という牝馬が1マイル半での勝鞍を記録しています。
2代母フロリペデス Floripedes は5戦2勝、リュテース賞に勝ち、フランス・セントレジャー2着という実績を残したステイヤーでした。
繁殖に上がったフロリペデスは、カンブレスの半弟にモンジュー Montjeu を出して名繁殖牝馬の仲間入りを果たします。
モンジューこそ、フランス・ダービー、アイルランド・ダービー、凱旋門賞、キングジョージ、トトソルズ・ゴールド・カップ、サンクルー大賞典など多くのGⅠを制したチャンピオン・ホース。種牡馬としても成功しているのはご承知の通り。
フロリペデスの産駒では、他にル・パイヤール Le Paillard がサンタ=アニタ競馬場の1マイル4分の3で行われるサン・ファン・カピストラーノ・ハンデで2着。そのスタミナを証明しています。
3代母トゥート・シー Toute Cy の仔ではダダリズム Dadarissme に注目。この馬も典型的なステイヤーで、ヴィコンテス・ヴィジエ賞、バルベヴィユ賞、リュテース賞の勝馬。
日本関係に目を移すと、トゥート・シーの娘ゴールド・ぺブル Gold Peble の更に娘ボーテ Beaute が日本に輸入され、ウォーエンブレムを父にショウナンライジンを出しました。ショウナンライジンは今春の千葉日報杯(中山競馬場の1800メートル)を勝ちましたね。
更にトゥート・シーの別の娘ジャボリ Jaboli の娘カーラ・パワー Carla Power も日本でターキーを出しています。ターキーはグッドラック・ハンデ(中山競馬場の2500メートル)に勝って、この牝系のスタミナを証明して見せました。
更にアゲインの4代母アデーレ・トゥーミニヨン Adele Toumignon からはアーリントン・ミリオンに勝ってジャパン・カップでも4着したディア・ドクター Dear Doctor 、パリ大賞典4着のステイヤー、ル・ママムチ Le Mamamouchi が出ていますし、5代母アルヴォラーダ Alvorada からはドイツのオイロパ賞に勝ったアカシオ・ダギュラール Acacio d’Aguilar が出ると言う具合。
正にヨーロッパの典型的なスタミナ・ファミリーと言えましょう。ファミリー・ナンバーは1号族のU 。
父デインヒル・ダンサーにも触れたいところですが、この話は極めて奥が深くなりますので、項を改める予定。
ただ、ここでは次のことだけ紹介しておきます。
デインヒル・ダンサーの産駒は、その父デインヒルほどにはミドル・ディスタンスで活躍する馬を出していません。これは事実。
数字を上げれば、去年までのデータですが、産駒は10ハロン以上で70勝しているのに対し、5ハロンから9ハロンまでの距離では500勝という記録。
アゲインがこの少数派、即ち10ハロン以上で優勝する確立はかなり高い、というのが牝系を精査して得た感想ですね。

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